おせち 1月1日

おせちの起源や語源、歴史、
またおせちの内容などおせちに関することを解説。

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おせちは年神様をお迎えするための料理

1月の行事食といえばまず、おせち料理を思い浮かべます。彩りも鮮やかに、海の幸や山の幸などたくさんの料理が美しく、何段かに重ねられたお重に詰められています。おいしくて箸が進み、ついつい食べ過ぎてしまったなんていう経験のある方も多いのではないでしょうか。そのようなおせち料理には、一体どんな意味や由来があるのでしょうか。

実はおせち料理は、新年をお祝いするための料理なのです。昔は、お正月になると、山から「年神様」という神様が降りてきて、それによって年が新しくなると信じられていました。また年神様は、豊作や子孫繁栄などを司る神様なので、その年神様にお供えして新年をお祝いし、その年の農作物の豊作や子孫繁栄を祈るための食べ物や料理が、その起源と言われています。

意外と古い?おせちの起源

それでは、そのように年神様をお迎えするようになったのは、いつ頃からなのでしょうか。日本で稲作が始まったのは弥生時代で、その頃の神様へのお供えの風習がおせちの起源と言われています。ですから今から2000年以上前にその起源があるのです。

その頃の日本にも四季があり、四季折々の作物が収穫されていました。そして当時の人々は、そういった季節の節目に収穫した作物を神様にお供えして、その喜びを表したり感謝の意を表したりしていたそうです。そのお供え物で作った料理は「節供料理」と呼ばれ、節供料理をいただきながら自然の恵みに感謝していたそうです。その季節の節目の「節」はお正月の他に、3月3日、5月5日など5つがありますが、中でも一番重要な「節」であったお正月の料理のことを特に、お節(おせち)料理と呼ぶようになったのです。

現在のおせちが定着したのは、江戸時代

その後、中国の大陸文化が渡来し、平安時代になる頃には、日本の宮廷でも中国の宮廷行事に倣い様々な行事が行われるようになりました。

上で紹介した正月、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5つの節をお祝いする風習もその当時に取り入れられた文化です。そのような節に神様にお供えした祝い膳を「節会料理」と呼びました。

こうして、日本古来の風習と中国の宮廷文化が合わさって、日本の宮廷でも料理で新年をお祝いする風習が出来上がりました。そして更に、その文化が庶民に広まり、現在のような調理法のおせち料理が誕生したのは江戸時代だと言われています。

こうして私たちは、おせち料理を神様と一緒にいただいて神様と気持ちを1つにし、その年の幸せや健康、豊作や子孫繁栄を願うようになったのです。

おせちの「せち」とは?

1月の一番の行事食と言えば、お正月をお祝いするおせち料理です。新しい年を迎えることは確かにおめでたいことではありますが、一体どうして私たちはお正月をこのような料理でお祝いするようになったのでしょうか。

その由来の秘密は、名前にありました。おせちの「せち」は漢字で「節」と書きます。節とは、季節の節目、すなわち節句のことで、陰暦の正月七日(人日)、三月三日(上日)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)の5つがあり、これらは五節句と呼ばれています。

これらの節句は平安時代に中国から伝わったもので、宮廷ではこれらの日に節会を開き、神様に祝いの膳をお供えし、不老長寿や邪気払いの祈祷を行ったと言われています。その節会の祝い膳が御節供(おせちく)で、それが短くなり「おせち」と呼ばれるようになりました。

もう一つのおせち誕生物語

このように、平安時代には貴族など限られた高い身分の人のみが食べていたお節料理ですが、実は平安時代よりもずっと前、今から2000年以上も前の弥生時代の日本にもその起源があると言われています。

日本人は古来より、収穫した農作物を神様に捧げて感謝し、その恵みをありがたくいただくことを季節の節目ごとに行っていました。そして神様に捧げた節供を料理して分かち合い、自然の恵みに感謝し、次年の豊作を祈ってきたのです。

それがもう一つのおせち料理のルーツと言われており、日本の農耕文化の発達と密接にかかわり発達してきました。この日本古来の節供料理と中国から伝来した五節句の御節供の2つが合わさり、更なる変化を遂げることで、現在私たちがいだだくお節に近い形の料理が誕生したのです。

まだまだたくさん!おせちに込められた意味

このように、宮中でお節をいだだく節句は年に5回ありましたが、年の初めの一番大切な節句ということで、お正月におせちをいただく習慣のみが残りました。また、江戸時代になると、このような宮廷行事が一般庶民の間にも広がっていきました。

そのためその調理法も、武家流のものとなり、現在私たちがいただいているものに近い味付けのおせち料理が誕生しました。このように庶民の間では、年の初めの豊作祈願やお祝い事の料理としてお節は広まっていきました。

また、お節には日持ちする料理が多いのは、一年中食事の支度をしなければならない主婦を休ませてあげるという心遣いからなのです。そしてお祝いの食事ですから、おめでたさを重ねるという意味で4段重ねのお重に詰めるようになったとのことです。

おせちとは。そして「一の重」素材の語源

おせち料理の歴史は古く、季節ごとの収穫物の感謝を神様に捧げる節目としての行事の際に、神様にお供えしたものである「節供(せっく)」がその始まりだと言われています。

また、それらお供え物を料理し、大漁豊作を願いつつ感謝気持ちを込めて食べたものが「節供料理」と呼ばれました。節供は一年に5回ある季節の節目であり、元旦の他、一月七日の七草粥・五月の端午の節句などもありますが、時代と共におせち料理はお正月という特別な日に作られるご馳走に限定されるようになりました。

おせち料理は一般的に三段重で料理・素材に語源と意味を持っています。一の重にはお屠蘇用の肴、口取りが詰められます。数の子(子孫繁栄)、田作り(豊作祈願、ごまめ)、黒豆(無病息災)、たたきゴボウ(安泰)、紅白かまぼこ(初日の出)、伊達巻(文化・学問成就)、栗きんとん(金運)といった内容・意味となります。

おせち料理「二の重」素材の語源

おせち料理の「二の重」には、酢の物・焼き物で口代わりとなるものを詰めますが、一の重にて詰められなかった煮物などを詰めることもできます。

酢の物としては、紅白なます(平和、紅白は水引を表す)、ちょろぎ(長老木、長寿)、酢蓮(穴で見通し良い、極楽浄土における穢れの無い植物)、菊花かぶ(出世、長寿)が詰められます。

焼き物としては、海老、ぶり、鯛やうなぎが用いられます。海老は腰が曲がるまで長生きするようにとの長寿祈願と、魔除け・おめでたい色の意味で海老の朱色をおせち料理に使用していると言われています。出世魚として知られるぶりは、その名の通り出世祈願を意味します。鯛も「めでたい」という言葉から用いられているお祝いの席にはつきものの素材です。うなぎは近年になってからのおせちの素材であり、うなぎのぼりにあやかり出世祈願を意味しています。

おせち料理「三の重」素材の語源

おせち料理の三の重に詰められるものは、季節の野菜をふんだんに用いた煮物、筑前煮や煮しめなどです。

昆布巻きは「養老昆布」を語源とした語呂合わせで不老長寿、「子生(こぶ)」の当て字により子孫繁栄を願うお祝いでは縁起物として用いられます。伊達巻と同じく「巻物」をも意味しているとも言われ、学問成就祈願でもあります。

煮しめはさまざまな野菜(根菜が中心)を合わせて煮込んだものであり、家族仲良く暮らしていけますようにとの意味があります。それらの野菜にもそれぞれ意味が込められています。里芋(多く子芋が付くことから子宝)、くわい(めでたい、出世祈願、金運、快適)、椎茸(元気、壮健祈願)、高野豆腐(楯に見立てて家内安全)、手綱こんにゃく(戒め、縁結び)、梅花にんじん(寿、良縁)、筍(立身出世、家繁栄)などです。

さまざまな語源により素材が選ばれ、願いが込められています。

おせち料理の始まりについて

現代の日本では、年の初めのお正月におせち料理を食べるのが習慣づいているものです。一年に一度、食べるこのお祝いの料理を指しているのですが、その歴史は古く、弥生時代が起源といわれているのです。

そのころの人々は、人間の食べ物である作物の収穫について、季節ごとに神様に感謝しながら生活をしていました。その際に神様にお供えしたものを節供といっていました。また、そのお供えたものを料理したものを節供料理といって、大漁や豊作を願ったり、自然の恵みに感謝して食したりしていたのです。これがおせち料理の始まりといわれているのです。

その後、時代の流れとともに人々に浸透するようになってきたのです。意外に知られていないものですが、深い歴史があることがわかることでしょう。

時代の流れとおせち料理

その後には時代の流れの中で、中国から節句の行事が伝わるようになりました。宮中では元旦や五節句の宮中行事といった場面で節会という宴が行われるようになりました。その際に神様にお供えしたり、出されるようになった料理を御節供といわれるようになり、それが省略されておせち料理になったのです。

さらに江戸時代になると、庶民レベルでも宮中行事を生活に浸透するようになって、おせち料理が広がることになったのです。

特に年初めのお正月は最も大切な時期とされていて、その際に食べる料理をおせち料理と呼ぶようになったのです。ですから、今のように全国的にお正月料理として食べるようになったのはこの時代になるのです。それが現代の日本の年中行事の一つとして庶民に取り入れられた始まりになります。

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