こどもの日に食べる和スイーツ『柏餅』のお話 - こどもの日 2018年5月5日 -

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どうしてこどもの日に柏餅を食べるのか

国民の祝日『こどもの日』は、端午の節句という行事の日です。この起源は古代の中国まで遡るそうですが、柏餅をお供えしたり食べたりする風習は江戸時代の日本で生まれ、関東を中心に広まりました。それではなぜ男の子の健康や成長を願うとされているこの日に柏餅を食べるようになったのかというと、カシワという植物の特徴に理由があるようです。

カシワという木は、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないという性質があるそうで、これが「子供が生まれてくるまで親は死なない=家系が途絶えない」という縁起を担ぐ思想に繋がり、子孫繁栄を願う食べ物として食べられるようになりました。そのほかにも、カシワには神聖な力が宿るとされ、葉は神様へのお供物を乗せるお皿として使われてきた歴史もありますから、子供の健康を願う意味もあったのでしょうね。

関西では柏餅はマイナー?

江戸時代に日本で生まれた「端午の節句に柏餅を食べる」という風習は、当時の参勤交代制度によって関東を中心に広まったと言われていますが、関西ではあまり浸透しなかったようで、現代でもこどもの日に食べるものと言えば、『ちまき』と答えるかたのほうが多いのだそうです。

関西では元々カシワの葉が手に入りづらいという地理的条件もあるようですが、古来より日本の都として栄えた関西には、平安時代には既に端午の節句を祝う行事が伝来していたそうで、同時に本家の中国と同様に『ちまき』を食する風習も伝わってきていたようです。

江戸時代よりずっと以前から、端午の節句には厄払いの効果があるとされる『ちまき』を食べるという風習を守ってきた地方では、後発の文化はあまり受け入れられなかったのかも知れませんね。

進化する柏餅いろいろ

柏餅というスイーツをざっくり定義すると、二つ折りにしたお餅の間に餡を挟み、カシワの葉で巻いたもの、あるいは包んだもの、ということになるようです。お餅の原料はうるち米を粉にした上新粉が用いられることがもっとも多く、中に使用される餡は『つぶあん』『こしあん』それに『白みそあん』などがメジャーなようですが、近年ではさらに進化した色々な柏餅があり、とりあえずカシワの葉に包まれていれば条件はクリアという、現代らしいライトな風潮も垣間見えるようになってきました。

端午の節句に手作りを試みる家庭では、お餅にヨモギや果汁などを混ぜてカラフルに色付けしたものや、餡にフルーツやナッツを入れることで、小さなお子様にも喜んでもらえるような工夫を施したものが作られることもあるそうで、こういった商品が市場に出回る日もそう遠くないのかも知れません。

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