みどりの日 - 2017年5月4日 -

みどりの日の起源や語源、歴史、
またみどりの日に行われる行事などみどりの日に関することを解説。

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みどりの日とはどんな祝日か

みどりの日は国民の祝日の一つです。1989年(平成元年)から2006年(平成18年)までは4月29日でしたが、後に5月4日に改定されました。国民の祝日に関する法律の第2条によれば「自然に親しむと共にその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ことを目的とされています。そして元々の4月29日は「昭和の日」として残されています。少し分かりにくいですが、こうなったのは複雑な経緯がありました。

これら「みどりの日」や「昭和の日」などの祝日はゴールデンウィークを構成する祝日となっているため独立して認知されることは少ないかもしれません。しかしその由来を知るなら、非常に興味深いものです。この休日がなくなる可能性もあり、わたしたちの連休が短くなってしまう可能性もあったからです。

みどりの日の起源とは

そもそもみどりの日は、昭和天皇の誕生日であり、「天皇誕生日」という祝日名で知られていました。そしてその施行は1948年(昭和23年)でした。

その後昭和天皇が亡くなり、1989年に今上天皇が即位しました。それに伴って天皇誕生日は今上天皇の誕生日である12月23日に変更されることになりました。しかし、先にも述べた通り天皇誕生日はゴールデンウィークの一角を成す休日です。国民の生活に影響を与えることが懸念されたため、「みどりの日」と改名され、祝日として存続することになりました。

その名前の由来は、昭和天皇が自然をこよなく愛していたことから「緑」にちなんだ名称が相応しいとされたためです。他の候補としては「科学の日」というものもあり、これも昭和天皇が博識であったことにちなんでつけられた名称でした。

みどりの日に行われている取り組み

2007年以降から、みどりの日には国立公園が無料開放されています。また、国民が緑に親しむことができるような取り組みを各自治体で行うように取り決められています。東京、また関西を含め各地でこの日だけ入園無料になる施設もあり、家族連れでお出かけするにはもってこいの日になるでしょう。特に動物園、植物園、水族館など自然に親しめる施設が無料になるところが多いのでチェックしてみると良いでしょう。美しい庭園が無料開放されることもあり、子連れでなくても楽しめる所がたくさんあります。

また、この日だけ特別に、普段青色で印字される朝日新聞の題字が緑色に変わります。

日本は先進国の中では自然に恵まれている国家だと言えます。また、元の4月末よりも5月の方が若葉や新芽を連想させるのでふさわしいと言えるかもしれません。

春の大型連休ゴールデンウィーク

新生活を迎える春の時期、新生活を迎えた人によってはそれまでの準備や環境によって疲労感が溜まっている時期と言えます。その中でいったん小休憩という形で、4月29日から5月の序盤にある大型連休がゴールデンウィークです。

ゴールデンウィークは元々飛び飛びで存在していた4月の29日から5月の休日を、この時期に見識を広める日にしてほしいことから祝日法を改正し3連休以上の大型連休にしたのがゴールデンウィークなのです。この大型連休にすることによって見識を広めるという目的と疲労回復の目的を兼ねて、新生活で新しい土地に赴いた場合には土地勘を養うために出かけたり、そうでない人は旅行に出かけたりとできます。

そして春の時期はやはり新緑の季節と言われるほど山の自然が楽しめる時期であるため、ゴールデンウィーク中に出来たのがみどりの日なのです。

みどりの日の由来とは

みどりの日の由来とは何か、もともとみどりの日という日は存在していないのです。元々この4月29日という日は大正天皇から当時皇太子だった昭和天皇が即位された日であり、その昭和天皇の誕生した日というのが4月の29日だったのです。そのためもともと4月29日は天皇誕生日として祝日法で決めれている祝日であったため、この日は必ず休まなければならなかったのです。

ただそれから時がたち昭和天皇が地位を返還するとともに、平成天皇に移行すると天皇誕生日は12月23日になります。昭和天皇は天皇の中でも特に長い期間在籍していたため、4月29日の休みは深く定着しすぎたのです。

そのため12月23日に移行した後、深く定着して喪失するということは国民の間で不満が起こることを考えた政府が、この日をみどりの日として存続させる道となったのが由来です。

自然を喜びそして楽しむ日として

天皇誕生日からみどりの日となった4月29日ですが、そのもう一つの由来として昭和天皇の名残を残すことも考慮されています。

それは昭和天皇が植物に造詣が深いこと、そして戦争経験者だからこそ何よりも自然をこよなく愛すことを大事にしていたことがみどりの日となったのです。そのため制定する日も、自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し豊かな心をはぐくむようにしてほしいという願いが込められています。4月と5月の時期はまだ登山が出来る山開きではないですが、山の中腹辺りの森林地帯を歩くハイキングをするということはできる日でもあります。そこで普段はいることのできない国立公園の森林地帯など散策が可能となり、自然を楽しむことを何よりも大事にしていた昭和天皇の意向をそのまま反映したイベントが数々開催されているのです。

意外と語源が知られていない、みどりの日

日本の祝日の名前には、いずれも明確な意味を込められて存在しています。例えば、建国記念の日は建国を祝う祝日として、敬老の日はお年寄りの敬愛する祝日として語源がわかりやすい名前です。しかし、みどりの日は、何の祝日なのか直感的に分かりにくくて語源も想像しにくいものとなっています。

制定された日が比較的新しく、4月29日から5月4日に移動された事もあって、国民にとってまだ馴染み深いとは言えない状態です。この為、なぜ制定された祝日なのかを、知っている人も少ない祝日となっています。

そこで、ここではみどりの日がどうして制定されたのか、何故5月4日へ移動する事になったのかを紹介します。その意外な語源を知る事で、その名前に込められた祝日の特別な意味を理解してもらえるでしょう。

みどりの日は昭和天皇に由来する

みどりの日が昭和天皇と関係があると聞いて納得した方は、御皇室への理解が深い方でしょう。昭和天皇が御健在の頃、みどりの日にあたる4月29日は天皇誕生日としての祝日でした。昭和天皇が崩御された後、時代が平成へと移り変わると、天皇誕生日は今上天皇の誕生日である12月23日に移ります。

しかし、4月29日の祝日を止めてしまうと、ゴールデンウィーク期間中の休日が1つ減ってしまい、国民生活に影響があります。そこで、4月29日の祝日を残す方針となりました。

この時、昭和天皇が自然を愛する心をお持ちであり生物学者として貢献されてきた事、そして春が盛んになって自然の美しくなる時期である頃から、みどりの日として制定される事になったのです。このように、昭和天皇の人となりと日本の気候風土とに由来する理由があります。

どうして5月4日に移動されたのか

昭和天皇と日本の気候風土に由来して誕生したみどりの日ですが、2007年には5月4日へ移動されています。これにはゴールデンウィークの消滅という社会的な影響だけでなく、昭和天皇を慕う国民感情や、昭和という時代の意義を後世に伝える機運が深く関わった出来事でした。

当時、昭和天皇の崩御がしたというだけで4月29日の祝日廃止するのは、社会や国民感情への影響が大きいものでした。そこで、天皇誕生日は今上天皇が生誕された12月23日に移して4月29日はみどりの日とします。

やがて昭和の名を残す事を望む国民感情に押され、また昭和という時代を後世に伝える為にも重要である事から、4月29日は昭和の日となります。そして、みどりの日そのものも既に国民に愛着を持たれていましたので、5月4日に移して憲法記念日とこどもの日の間に入れる事で、連休を作り出す流れになりました。

「みどりの日」はゴールデンウィーク

みどりの日といえば、現在では5月4日です。
憲法記念日である5月3日とこどもの日である5月5日の2つの祝日に挟まれた連休を構成する大事な中日です。
この日が祝日として制定されたのは2007年からでした。
それまでは特に祝い事のない平日でしたが、家族旅行の促進などを目標に連休にすることが考えられます。
そこで改正されて出来上がったのが「国民の休日」です。
「国民の休日」は、祝日に挟まれた平日に適用される特に名前を持たない休日です。
もし、月曜日に当たる場合は、法律的に振り替え休日の方が優先されます。
1988年から2006年までは「国民の休日」として扱われていました。
その後、法改正により「みどりの日」の祝日として制定されました。
それまで「みどりの日」促進のために行われてきた「みどりの週間」も同時に廃止されることとなりました。

昔の「みどりの日」は昭和の日に

みどりの日はもともと昭和天皇の誕生日であった4月29日を崩御された後で制定された祝日でした。
もともとは昭和記念日などの昭和にちなんだ祝日にする案が出ていたが見送られてしまいました。
それから何度か話し合いが持たれて、2004年に自由民主党と公明党が4月29日を「昭和の日」とする改正法案を提出し、2005年に可決されました。
そのため、2007年からは今まで国民の休日として親しまれていた5月4日を「みどりの日」に変更することになりました。
祝日法が施行されてからは崩御による天皇誕生日の名称の変更ではなく、祝日の日にちが変わるのは歴史的にも大変珍しいことです。
これにより5月の3日から5日までの3日間すべてが国民の祝日として3連休になるようになりました。

自然を楽しむ「みどりの日」

法律の第2条で「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」と定義されているのが「みどりの日」です。
もともと昭和天皇の誕生日である4月29日の祝日であったため、昭和天皇が植物に造詣が深かったことや自然をこよなく愛していたことからこの名前が付けられました。
その後「昭和の日」の設立によって5月4日に移りはしましたが、定義に変更はありませんでした。
この「みどりの日」の関心と理解を促進するために毎年4月15日から5月14日までを「みどりの月間」として各地でいろいろな催し物が行われています。
具体的には全国にある国公立公園を無料で開放したり、自然を楽しむための多くのイベントが全国各地で開催したりと自治体と民間企業、一般市民が協力して実施しています。

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