アイスクリームの形体によるさまざまな種類 - アイスクリームの日 2018年5月9日 -

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アイスクリームの種類

お店で売られているアイスクリームは、含まれている乳成分の量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つの種類別に分けられます。

このうち「氷菓」以外の3つが「アイスクリーム類」に定義されているので、厳密にはアイスクリームというと種類別の「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」のことを指します。

「アイスクリーム類」の定義とは、はっ酵乳を除く乳固形分が3.0%以上含むもので、乳または乳を原料として加工したもの、あるいは主要原料としたものを凍結させた食品であることです。

また、カップやコーン、スティック付きのものなど、その形体によってもさまざまな種類に分けられています。今回は主に形体別の種類について注目していきましょう。

カップ、スティック、コーンの形体と歴史

「カップアイス」は、紙やプラスチックでできたカップにアイスクリームを入れた形体で、紙製やプラスチック製、またはシール形式のフタがついている形体です。

「スティック」は、木や樹脂でできた棒が付いたスティック状のアイスクリームで、バータイプとも呼びます。「コーン」は、コーンカップにアイスクリームを詰めた形体です。

大正9年に現在の森永乳業グループの富士乳業が、東京深川に米国製アイスクリームフリーザーを導入してアイスクリーム工場を作ったことが、日本でアイスクリームが工業化した始まりでした。

それまでレストランでしか食べることができなかったアイスクリームが家庭でも食べられるようになり、昭和10年に雪印乳業がカップ入りアイスクリームを発売したことで、普及に拍車がかかりました。

モナカ、サンド、ファンシーの形体と歴史

「モナカ」は、モナカでアイスクリームを挟んだ形体、「サンド」はビスケットなどでアイスクリームを挟んだ形体です。

「ファンシータイプ」は、アイスクリームを餅で包んだり、ケーキ型やロール型など、組み合わせるものの種類や形状がバラエティに富んだアイスクリームの形体です。

アイスクリームにモナカが使われたのは、ウエハースの代用品として上に乗せられたのが始まりと言われています。モナカでアイスクリームを挟んだ形のモナカアイスをいつ、誰が発明したのかは分かっていませんが、大正生まれだということは確かなようです。

1980年に森永乳業から発売された「ロミオ&ジュリエット」あたりが、ファンシータイプのアイスクリームの始まりでしょうか。今ではさまざまな種類のアイスケーキが販売されていますよね。

マルチパックやホーム、バルクの形体と歴史

「マルチパック」という形体は、カートンや袋にカップアイスやスティックアイスが複数入ったパックです。

「ホームタイプ」という形体と「バルク」という形体は、どちらも大型の容器に大量のアイスクリームを詰めたものですが、「ホームタイプ」は一般家庭用、「バルク」は業務用です。

昭和30年代は、アイスクリームの大量生産が可能になり、冷凍庫付きの家庭用冷蔵庫が爆発的に普及した時代でした。昭和40年代には雪印乳業から発売されたフレーバーランドや明治乳業が発売したレディーボーデンが人気となって、ホームサイズのアイスクリームが普及しました。

レディーボーデン、は現代の価格にすると約2800円という価格設定で、アイスクリームの芸術品として庶民の憧れの存在でした。同時にアイスクリームの高級化と大衆化の二極化が進みました。

歴史を知ってアイスクリームをもっと楽しむ

いかがでしたか?一口にアイスクリームと言っても、含まれる乳成分の量や形体によって、いろいろな種類があることが分かっていただけたでしょうか。

これから買い物に出かけた際には、アイスクリーム売り場を少し意識しながら見てみると、見え方が違ってくるかもしれません。

アイスクリームはもともとお菓子としてではなく、健康食品として利用されていました。それがやがて嗜好品となり、冷凍技術の発展や製法の伝播によって日本にもたらされ、普及し、庶民の生活や価値観の変化に伴ってさまざまな種類の形体が生まれてきたのです。

今スーパーマーケットやコンビニエンスストアで売られているいろいろな種類のアイスクリームの一つ一つに、歴史があるのですね。

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