ヘアカットの日 - 2017年4月5日 -

ヘアカットの日の起源や語源、歴史、
またヘアカットの日に行われる行事などヘアカットの日に関することを解説。

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ヘアカットの日とは。はじまりの歴史

ヘアカットの日とは4月5日です。主に女性のための日でしたが、現在では男性も含めての「ヘアカットの日」になっています。女性のためというそれには深い理由と歴史があり、話は明治にまでさかのぼります。

ヘアカットの日の由来は1871年、太政官によって出された散髪脱刀令に端を発します。幕末に洋式軍制の導入が始まってから、武士もマゲを結わずに散髪する風潮が広まりはじめていました。

元々マゲを切ってしまうと(文明開化の音がすることで有名でもあるが)ざんぎり頭になり、みっともないことから、喪に服する時以外にちょんまげを切ることはありませんでした。

ちなみに、この散髪脱刀令は散髪をしても(また、華族や士族が帯刀しなくても)よいという「許可」であり、それを強制するものではありません。断髪令とも呼ばれます。

ヘアカットの日~由来と歴史①~

この散髪脱刀令を「女性も断髪せねばならない」とらえた女性が多発し、男性のような短髪にしてしまう人が増えていました。特に、若い女性のなかで流行したようです。

なぜ女性が短髪ではいけないかというと、歴史的概念が由来していて、黒い長髪を結い上げることが「美しいこと」とイコールであり、また美人の条件だったからです。つまり、短髪の女性は美しくないと歴史的に考えられていたのです。

そこで1872年4月5日(ヘアカットの日の由来)、「婦女子のザンギリと男装はひっきょう『散髪の儀は勝手たるべし』とのかねての布告の趣旨のとり違えであるから婦女は従前のとおりにせよ」と、東京府が女子の断髪禁止令(婦人断髪禁止令)を布告しました。

要するに男性に限って許可した断髪を、女性が真似てはならないとする禁止令です。女性たちはそれに反対すべく、布告のあった4月5日をヘアカットの日として広め始めました。これがヘアカットの日の由来です。

ヘアカットの日~由来と歴史②~

しかしその後、雑誌では「近頃では髪を切る女性が増えているが、それは西洋でも醜いことだと批判されている。女性は従順で温和な人柄と、髪を長くして飾り立てることが万国共通で良いとされるのだ。

やたらと黒髪を短くして、文明開化の姿だとか色気を捨てるだとか思ってすまし顔をするのは、実に馬鹿げている」と女性の断髪の風潮・ヘアカットの日を批判しました。そしてついに翌年2月13日、婦人断髪禁止令が施行されてしまったのです。

それから12年後の1885年に反対派の女性たちが「婦人束髪会」を結束、「結髪」がいかに無駄であり、お金がかかることかを日本政府に訴えました。

そして彼女たちは切ってはいけないならと、結髪に代わって束髪にする活動を始めました。この頃ヘアカットの日とは「断髪の自由」の象徴でしたが、ヘアカットの日自体が意味をなすことができなくなっていたのです。

それらを認めざるをえなくなった政府は、同年「婦人束髪令」を出し、束髪はわずか一年足らずで全国に普及した、という歴史を持ちます。

ヘアカットの日~歴史的意味とは~

ヘアカットの日とは「女性が髪を自由に切るために戦った歴史」が由来と言えます。特に、ヘアカットの日の由来となった婦人断髪禁止令の布告は、明治以前までの女性が軽んじられていた歴史をよく現しています。

だからヘアカットの日とは、婦人束髪会が今までの女性の日本髪強制文化に反旗を翻した日でもあるのです。

日本髪は当時、ツバキ油やクルミ油、ナタネ油、サザンカ油、ゴマ油などの不乾性ないし半乾性植物油で酸価の低いものが使われていました。しかしそれは、時間がかかり不便な上に不潔、不経済だったのです。

今までは「緑の黒髪の美女」に由来する日本髪をしていないと男性に好かれず、嫁に行けないとされ半ば強制だったですが、政府が髪型強制をしたの明らかな「強制」として批判を浴びるきっかけになりました。

女性の人権運動などもこうしたところに由来するのです。

ヘアカットの日~現在~

現在のヘアカットの日の意味とはなにか。現在のヘアカットの日とは、男性・女性関係なく美容院・床屋などで散髪をする日になっています。美容院・床屋側もヘアカットの日をアピールし、価格を下げたり呼び掛けをしたりしています。四月の始め、新学期が始まる前ということもあってイメージチェンジに最適だと学生の間などの一部で盛り上がりを見せています。しかし一方で、ヘアカットの日の歴史まで知っている人は少なく、知名度は低いようです。ただし、4月5日になるとテレビで紹介されることが時おりあります。
また、この時期では前髪を切るなどのちょっとしたイメージチェンジを狙う美容院なども多く存在します。ヘアカットの日は今や、商法のひとつとなっているようです。

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