使い方と手入れによって、万年筆は一生のパートナー - 万年筆の日 2018年9月23日 -

ボールペンの普及とともに、万年筆を使用する人は減ってきました。
しかし万年筆は手入れをして使い方に気を付けることで、その人だけにあった書き味となり、やがて手放すことが出来なくなるという魅力があるのです。

-AD-

万年筆は、持ち主だけの物

現代ではあまり万年筆を使っているという人は見かけることはありません。ひょっとしたらおじいさんなどの形見で持っているという人はいるかもしれませんが、使い方を良く知らずに文字を書くと、書きづらくて、結局引き出しにしまってあるという人も多いでしょう。

いくら良い万年筆でも、誰かが愛着を持った使い方をしていたものは、その人に合った仕様になっており、譲り受けたとしても同じように使い方は出来ません。そのために、万年筆は使い方が難しいと誤解している人も多いようですが、正しい使い方と手入れをすることで、この1本に勝るものはないと言わしめるほどの筆記用具なのです。いったいどうしてそのような不思議な魅力を持っているのでしょうか。

万年筆は高機能が詰まっている

万年筆は、インクが入っているだけの筆記用具と考えている人が多いでしょう。しかし、あの細いペンの中には、非常に優れた機能が詰まっているのです。昔の人の書簡などを見ていると、同じ用紙の中で力強い字も繊細な字も万年筆で書かれていることがあります。これはペン先に伝わる力を加減することで、微妙な書き味を実現しているのです。

これを実現しているのが万年筆の構造です。ペン先・ペンポイント・キャップ・ペン芯・胴・大先といった構造となっており、どれも大切な役割があります、なかでもペン先とペンポイントは最も重要な部分で、インクの量を調節したり、長時間紙の上を走り続けることが出来るといった工夫が随所に施されているのです。

自分に合った書き味を見つける

万年筆を始めて使ってみると、文字がかすれてしまったり、逆にインクが出過ぎて滲んでしまうことがあります。これは自分に合った使い方をしていないことが原因です。万年筆を持つ角度は、45~60°と言われており、ペンを持つ位置や角度によっても書き味が変わるのです。ペン先の素材も14金~21金、ステンレスと様々で、それぞれに弾力性や硬さが異なっています。まずは自分に合ったペン先を見つけることが大切です。

万年筆はボールペンとは使い方が異なります。筆圧が必要なボールペンに対し、万年筆は余分な筆圧はいりません。書いてインクを出すことで、次のインクが出てくる構造だからです。ペン先の刻印を上向きにした状態で、ボールペンよりもやや寝かせ気味の使い方をすることがおすすめです。

万年筆の手入れは洗浄が大切

万年筆の手入れの方法に洗浄があります。普段ボールペンを使い慣れている私たちにとっては、少し驚くことかもしれませんが、万年筆の不調の原因はインク詰まりであることが多いのです。インクを交換しながら使い続けるため、ペン先などにインクが固まってしまうと、滑らかな書き心地が得られなくなるのです。そのために、洗浄の手入れは欠かせないのです。

手入れの方法は難しいわけではありません。コップに水かぬるま湯を入れて、その中にペン先を入れ、1~2時間ほどつけておくようにします。インク詰まりがきれいに取れたら、流水でペン首からペン先にむかって洗い流します。柔らかい布できれいにふき、きちんと内部まで乾かしましょう。この手入れを怠らないことが、万年筆を愛着持って使い続ける秘訣となります。もし長年使用していなくて、自宅での手入れでは改善しなかった場合には、一度万年筆を取り扱うお店に相談してみるといいでしょう。

自分に合った万年筆は一生もの

万年筆は、決して使い方が難しいものではありません。自分に合ったものを選ぶことで、一生共にすることが出来るくらい優秀な筆記用具なのです。万年筆の最も大切な部分はペン先です。ボールペンのように筆圧をかける使い方ではなく、少し寝かせ気味にして軽く走らせるように書くといいでしょう。

そして日々の手入れも大切な要素です。インクを交換する際は、洗浄といった手入れを欠かさないようにしましょう。インクが固まってしまうと、書き心地が悪くなり、文字がかすれたりします。コップに水を入れ、ペン先を1~2時間つけ置きし、固まったインクを洗い流すようにしましょう。使い方と手入れに気を付けることで、一生のパートナーとなることが可能なのです。

この記事が気に入ったらいいね!しよう