世界の歴史を動かし、影響を与えてきた占い - 世界占いの日 2018年9月9日 -

占星術やタロット、風水など世界には様々な占いが存在します。現代では毎日の運勢を気軽に占うなど、日常生活に浸透していますが、古代の世界では、政治にもかかわる重要で神聖なものとして、歴史を動かすこともあったのです。

-AD-

古代から連綿と続く占いの歴史

遙か古代から人々は占いを用いることで、自然や神々が伝える未来におこる出来事を知ろうとしました。未来を予想し、吉凶を判断する占いは世界中に存在します。

現代でも広く親しまれる西洋系占いには、ホロスコープ占星術、トランプ占い、美しいカードで占うタロット占いやルーン、水晶占い。東洋系占いには、家相やインテリアの配置、そして色から吉凶を判断する風水、筮竹やサイコロを用いて占う易占い、四柱推命、気学九星、手相、人相、姓名判断など、さまざまな占いがあります。

また霊感占いや夢占いなど、直感やインスピレーションに基づく占いもあるのです。古くから連綿と続く長い歴史がある占いは、世界各国に無数に存在するのです。

現代でも親しまれる世界の占いの起源は

占星術は占星学とも呼ばれ、古代バビロニアで行われていた天体観測が起源とされ、王家や国家に関する吉凶が占われたといわれます。バビロニア占星術が紀元前3世紀頃に、ギリシャに伝わり、ホロスコープ占星術に発展したとされています。

日本の占いに大きな影響を与えた風水は、黄河文明に起源があるといわれます。農耕文明だったことから、リーダーには農耕に適する土地の地勢を読み解く能力が求められたのです。自然と共生するために培われた知識が、五行思想や陰陽思想と結び付き、育まれたのが古代風水の起源になったとされているのです。

易占いは世界で最も古い歴史ある占いの書物の1つとされる、易経の原理が起源とされています。始まりは中国の皇帝が亀の甲羅に記号を見つけたことが始まりとも、女性占い師が亀の甲羅で占ったところ周の皇后まで登りつめたという言い伝えからとも言われます。易占いの歴史は亀の甲羅を焼いてひび割れで吉凶をみたのが始まり、日本に伝わり、政治も大きな影響を与えた、卜占(ぼくせん)の、「卜」の文字は亀の甲羅のひび割れをあらわす象形文字なのです。

世界の占いの歴史は約5000年世界最古の文明から

世界で一番古いとされる占いの歴史は約5000年前の紀元前3000年頃、世界で初めてくさび形文字を発明した世界最古の文明古代メソポタミアで、当時のシュメール人が残した文書に、星の動きを読む天文の知識に基づいて占いをしたと記録が残されているといわれます。古代の人々は、星々の動きをみることで、神々の意思や未来におこる出来事の予兆を知ろうとしていたのです。

紀元前4世紀頃にマケドニアのアレキサンダー大王が、メソポタミア、ペルシャ、エジプトなどを征服し、ギリシャを統一、巨大な帝国を築きます。各地の文明が融合することで、ヨーロッパ文化の源流となるヘレニズム文化が広まるのです。天文学に基づく占星術も、エジプト、バビロニアの文明と融合し、ギリシャの思想や哲学が加わったことが、現代に伝わる西洋ホロスコープ占星術の歴史の始まりとなるのです。

日本の政治や歴史にも深くかかわった占い

日本の占いにかかわる最も古い記録は「魏志倭人伝」に、2~3世紀に存在したとされる邪馬台国の女王卑弥呼が「鬼道」を国の統治に用いていた記述されています。「鬼道」がなんであったのかは諸説ありますが、卑弥呼はシャーマンとして神のおつげを伝える霊媒占いをおこなっていたという説があるのです。

3世紀半ば頃からの古墳時代には卜占(ぼくせん)の1種、太占(ふとまに)で牡鹿の肩胛骨を焼き、ひびの入り方で吉凶を占っていました。7世紀の後半の律令期に入ると亀の甲羅を焼いて占う亀卜(キボク)がおこなわれるようになります。亀卜(キボク)で天皇の病気や国の行く末を占い、卜部(うらべ)と呼ばれる職業として占いをおこなう集団も生まれるのです。

平安時代に入ると、占いや暦、天文を司る陰陽寮が設けられ陰陽師が活躍します。陰陽師の占いは、中国から伝来した陰陽五行に基に日本独自に発達した陰陽道に基づくもので、易占いや式占など風水に近いものだったといわれます。安倍晴明の登場で陰陽師は貴族社会に大きな影響を与えますが、武家社会に移り変わるにつれて衰退していくのです。

世界の歴史に名を残す政治家も政治の行方を占う

占いは古くから世界各国で親しまれ、数千年に及ぶ長い歴史の中で、世界の政治や文化にも大きな影響を与えてきました。歴史に登場するフランスのナポレオンや、現代でも世界の政治家がお抱えの占い師を雇い、政治の行方を占っているという噂が、まことしやかに語られているのです。

日本人は、占いを好む傾向が強いともいわれます。平安時代から公的な占い機関として、占いや天文や暦を司っていた陰陽寮は、明治3年に廃止されるまで、約145年前まで存在していました。現在、街角で占いを行う占い師は民間の陰陽師とも言えるのです。人生の困難に直面したときに状況を打開するための選択肢のひとつとして、占い師からアドバイスを求めるのです。

この記事が気に入ったらいいね!しよう