占いには心理学で言うバーナム効果が使われている - 世界占いの日 2018年9月9日 -

占いは心理学的なテクニックを利用して、当たっているように思わせる場合が少なくありません。
そのテクニックに使われているものとしては、誰にでも当てはまることを言うバーナム効果を挙げることができます。

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占いは当たっていると感じるから人気がある

日本人の中には、若い世代の女性を中心として、占いが好きだという人が大勢います。例えば恋愛に関する問題などで悩んでいる時、現在の自分は運が悪いと感じていて、それをどうにかして好転させたいと望んでいる時、何かの決断を下さなければいけないのに、自分の心がなかなか決まらない時など、色々な理由で占い師を訪ねて、その答えに熱心に耳を傾けている人たちです。

それでは、なぜ占いがそのように人気があるのかと考えると、それが当たっていると感じられるからという理由が大きいと言えます。例えば占い師が、自分が心に抱えている悩みを言い当てたり、自分にとって正しいと思うような答えを出してくれたりするから占いを信じてしまうのですが、そこに関係しているのが、心理学におけるある現象を利用したテクニックです。

なぜ占いは当たっているように感じるのか

占いがなぜ当たっていると感じるのかの理由としては、占い師が様々な経験や知識を持っているため、実際に当たっているというものがまず考えられます。確かに占いは統計学的な要素があるので、ある程度は当たることがあると言えるかも知れません。

次に考えられるのは、占い師の話術が巧みだという理由です。例えば間違ったことを言ってしまったと感じたら、そのことは分かっていた上であえてそう言ったように誤魔化したり、すぐに上手く話を軌道修正するなどのテクニックにより、あたかも正しいことを言っているように思わせるというやり方で、最終的に当たっているように思わせます。

そして特に大きいと言える理由が、誰にでも当てはまるようなことを言っているというものです。例えば当たり前のことや、二者択一の答えの両方を言うといったように、最初から誰にでも当てはまるようなことを言えば、当たるのは当然のことだと言えます。

心理学におけるバーナム効果とは

占い師が誰にでも当てはまるようなことを言うことにより、あたかも相談者のことを言い当てたかのように見せられるのは、心理学におけるバーナム効果を利用しているからです。バーナム効果とは、1956年にアメリカの心理学者が発見した現象で、実験によってその存在が実証されています。

バーナム効果に関する実験においては、曖昧で一般的な誰にでも当てはまるようなことを、事前に心理テストを行った被験者に、心理学者がその結果とは関係なしに診断結果として与えました。すると多くの被験者が、その診断は自分にとって適切だと感じたという結果が出ました。

その心理学的な実験から分かるように、バーナム効果を利用することにより、実際には相手のことが分かっていない状態でも、当たっていると思わせる答えを出すことが可能になります。

バーナム効果が生まれやすい条件

この心理学で言うところのバーナム効果という現象は、誰がどのような状況においてもそれに当てはまるようなことを言えば、常に生まれるというわけではありません。バーナム効果が生まれやすい条件というものがいくつか考えられます。

その条件としてまず挙げられるのは、答えを聞く人が言う人に対して信頼感を持っていたり、権威があると感じていることです。この条件は実験を行った心理学者は当然のこととして、占い師に対しても多くの場合当てはまるでしょう。

答えを聞く人が精神的に弱っているということも、その条件の一つとなります。これは悩みを抱えて占い師を尋ねた相談者には、特に当てはまるものだと言えます。さらにその答えが前向きなものであることや、聞く人に対して個別に語りかけることも、バーナム効果が生まれやすい条件となります。

バーナム効果の存在を知った上で占いを受ける

占いは実際に当たっていることもあるでしょうが、占い師が駆使する心理的なテクニックによって、当たっていると思わされている場合が多いと言えます。その心理学的なテクニックに使用されるものの代表例と言えるバーナム効果は、それを知らない多くの人に占いを信じさせる効果を発揮します。

とは言え、占いの全てが心理学的なテクニックによるまやかしで、信じるに値しないものだと断じることは早計だと言えるでしょう。占いによって実際に生きる希望が持てるようになったり、決断を下す勇気を与えられたという人は、決して少なくないからです。そういったことからすると、占いが好きな人はバーナム効果の存在を知っておき、それに引っかからないようになっておいた上で占いを受けると良いと言えるでしょう。

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