世界禁煙デー(World No-Tobacco Day) - 2018年5月31日 -

世界禁煙デーの起源や語源、歴史、
また世界禁煙デーに行われる行事など世界禁煙デーに関することを解説。

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世界禁煙デーとは

世界禁煙デーは、WHOが禁煙を推進するための記念日として制定しました。1988年4月7日が第1回世界禁煙デーでしたが、それ以降は毎年5月31日とすることが定められて、1989年から毎年実施されています。世界的に見て、喫煙者は10億人を超えていて、5人に1人がタバコを吸っていると言われています。毎年300万人が喫煙による肺がんや心臓病でなくなっているため、禁煙を促し、喫煙よりも健康を選ぶ社会にするための日です。

世界禁煙デーの由来は、世界保健デーが1980年に「喫煙か健康か-選択はあなたに」というテーマで開催したこととされています。その後1986年の世界保健総会決議で「Tobacco or Health」とタバコか健康を問う内容に強くなっていき、1988年の第1回世界禁煙デーは「たばこか健康か 健康を選ぼう」というスローガンになりました。健康か喫煙かを選ぶ内容だったものが、健康へとシフトしていくことで、完全禁煙への意識が高まっているのが分かります。

日本では、他の国と比べると禁煙への意識が低いと言われています。しかし、2005年にタバコのパッケージへの警告文が変わったあたりから、日本でも世界禁煙デーへの取り組みが活発になってきました。1992年から、5月31日から6月6日までの1週間を禁煙週間と定め、タバコのない環境への普及活動が行われています。イベントも開催されるようになり、ゲストを交えてのトークディスカッションやパネル表示が各地で行われています。

最近の世界禁煙デーでは、シンガーソングライターの平原綾香さんが「いきいき健康大使」に任命されて、トークディスカッションが行われたことです。喫煙というと、吸っている人の肺がんのリスクが強調されていますが、実は吐き出した煙の中にも有害物質が含まれていて、受動喫煙により周りの人の健康被害もあります。喫煙者はもちろん、周囲の人の健康まで考える内容であることや、子供への影響も配慮することが最近の主流になっています。

日本の世界禁煙デーの取り組み

世界禁煙デーが5月31日と制定されてから、現在まで27年が経過しました。日本では制定の3年後から、5月31日から6月6日までの1週間を禁煙週間としています。ただ、このことを知っている人はほとんどいません。

路上でも多くの建物内でも、タバコを吸う人は大勢います。日本では、長く喫煙者が優先されるような風潮が続いてきたため、現在でも禁煙への取り組みが十分とは言えない状況にあります。

禁煙週間には何の強制力もなく、その存在すら知らない人が大半ですが、喫煙する権利ばかりでなく、受動喫煙を避ける権利も尊重されるように、こうした取り組みが続き、さらに周知徹底されることが、切に望まれます。

世界禁煙デーの厚労省の取り組み

厚生労働省はホームページで、世界禁煙デーに合わせて一週間を禁煙週間にしていることを、発表しています。この期間には、閣議で厚生労働大臣が世界禁煙デーについて発言し、またイベントもおこなわれることになっています。

厚生労働省内の職員に、メールで禁煙を呼びかけたり、 禁煙週間中の中央合同庁舎第5号館内でのタバコの自動販売機でのタバコ販売を停止したりする取り組みもおこなわれています。禁煙相談会も実施されます。

世界禁煙デーにも日本の禁煙週間にも、法的拘束力はありませんので、できる取り組みは限られますが、世界禁煙デーが制定される前よりは、受動喫煙の害について、全国的に表立って言いやすくなりつつはあるようです。

さらに取り組みが周知徹底されていくことが望まれます。

禁煙デーの期間は1週間

世界禁煙デーは5月31日の1日だけで、日本で禁煙週間とされているのは、5月31日から6月6日までの1週間です。ただ、大半の人はそれを知りません。もし知ったとしても、強制力がないため、受動喫煙問題にはあまり影響がないようです。

公共交通機関や公共の建物内での禁煙のように、ある程度の強制力を持って禁煙が図られるようでないと、受動喫煙の害を減らすことは事実上困難です。

屋外の場合は、喫煙者から離れれば済みますが、屋内では受動喫煙の害から逃れることはできません。禁煙週間中は、たばこの販売価格を大幅に上げるなどの、具体的な、実効性のありそうな対策が望まれます。

禁煙週間中は、タバコの害を訴える大々的なキャンペーンなどもおこなわれて欲しいところです。

禁煙週間中は、相談会が開かれる

禁煙週間中は、禁煙相談会が開かれます。喫煙者の意識を変えるのは、なかなか難しく、受動喫煙に悩む人は途方に暮れるしかない現実があります。喫煙者が相談に来る場合は、解決策が見い出せる可能性がありますので、相談することが望まれます。

受動喫煙に悩む人の声が取り上げられて、政策に生かされるなら、それはたいへん歓迎すべきことでしょう。日本ではもうすぐ東京オリンピックが開催されます。先進国ほど禁煙の取り組みが進んでいますので、日本も遅れをとったままでいることなく、受動喫煙問題に取り組むことが望まれます。

日本の技術をもってして、受動喫煙させることなく、タバコが吸える装置というものが開発されることも待たれます。

世界禁煙デー制定から早27年

世界禁煙デーが制定されてから、早くも27年が経過しました。電車の中にも灰皿があった頃に比べたら、日本での禁煙対策も進んできていると言えます。受動喫煙を避けたいという意思表示も、昔よりはしやすくなりました。

しかし、まだまだ日本では喫煙する権利が優先されがちで、屋内での禁煙の取り組みは遅れています。タバコの害を大々的に訴えたとしても、気にしない喫煙者が多いので、タバコの値段を大幅に上げるという取り組みがなされることを望む嫌煙家は多いです。

その望みがかなって、大幅値上げされる前に、喫煙者は禁煙にチャレンジしてみてはどうでしょうか。禁煙すると、驚くほど体調が良くなるという例が多いようですから。

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