非喫煙者の健康への受動喫煙の影響 - 世界禁煙デー 2017年5月31日 -

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世界的な禁煙ブームとその理由

現在、先進国のほとんどの国で屋内での全面禁煙が始まっています。

空港や公園など公共の場はもとより、飲食店や職場では喫煙することは不可能となり、喫煙者がタバコを吸う事の出来る場所は自宅の他非常に限られた場所となっています。

一方で日本では禁煙ではなく分煙が主流であり、公共の施設や飲食店でも喫煙席や喫煙ルームなどが多く存在しています。このためタバコ対策後進国と非難されることも多く、遅かれ早かれ日本も屋内での全面禁煙へと移行していくことは明らかです。

この世界的な禁煙ブームはどうして起きたのでしょうか。その理由と禁煙の必要性を喫煙が喫煙者や非喫煙者の健康に与える影響から考えていきます。

タバコが喫煙者の健康に与える影響

タバコの3大成分はタール、ニコチン、一酸化炭素です。

まずタールは植物樹脂(ヤニ)のことでタバコの嫌な臭いの元凶ですが、これは高温で燃やされると気化します。そしてこの気体を肺に吸い込むことで蓄積され、肺が黒くなってしまいます。黒くなった肺は口臭や体臭を悪化させるだけではなく慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺ガンのリスクを上昇させます。

次にニコチンですがニコチンには血管を収縮させる作用があり、血圧を上昇させます。また脳内の受容体と結合することでドーパミンという快楽物質を大量に出させ、これがタバコへの依存を引き起こします。

最後に一酸化炭素ですがこれは酸素の数百倍もヘモグロビンと結びつく力が強く、そのためタバコを日常的に吸っていると慢性的な酸素不足に陥ります。またこのほかにも200種類以上の有害物質が含まれており、そのうちの数十種類は発がん性も持っています。

非喫煙者の健康への受動喫煙の影響

タバコによって発生する煙には、主に喫煙者が吸い込む主流煙のほかに、喫煙によって生じたタバコの先から出る副流煙と、喫煙者が吐き出す呼出煙があります。そしてこれらを非喫煙者が吸い込んでしまいその健康に影響が出る受動喫煙が大きな社会問題となっています。

タバコの煙には非常に多くの発がん性物質などの有害物質が含まれていますが、喫煙者が直接吸い込む主流煙よりも副流煙と呼出煙に多く含まれ、非喫煙者の肺ガンのリスクを高めるということが科学的にも示されています。

そして日本ではまだ分煙が主流であり、職場や飲食店などでは喫煙者と非喫煙者が隣り合わせになり受動喫煙が避けられない状況も多く、その対策が急務となっています。

子供へのサードハンドスモークの影響

タバコの害は喫煙により発生する煙だけではありません。煙が焼失した後も煙に含まれる発がん性物質を含む有害物質は、喫煙者や受動喫煙をした非喫煙者の髪の毛やソファー、カーテンや衣類、洗濯物などに付着します。そしてそれが汚染源となり第三者への健康被害を引き起こします。

仮に非喫煙者の母親が受動喫煙によって髪や衣服にたばこの有害物質を付着させたまま帰宅すると、家の中にいた子供や赤ちゃんも有害物質の影響を受けてしまうことになります。

これは喫煙者の能動喫煙(ファーストハンドスモーク)、非喫煙者の受動喫煙(セカンドハンドスモーク)に対して残留受動喫煙(サードハンドスモーク)と呼ばれ、子供や乳幼児への悪影響が懸念されています。

喫煙の健康への影響をもう一度考え直す

世界的にタバコの喫煙による喫煙者自身の、そして非喫煙者の健康への悪影響に警鐘が鳴らされています。

日本ではタバコはコンビニや自動販売機で手軽に入手でき、諸外国に比べて1箱当たりの価格が安いこともありアルコール類と並ぶ人気の嗜好品となっています。しかしその喫煙者のみならず非喫煙者に与える影響は非常に大きいものです。

また、近年の世界的な全面禁煙の流れのなか、喫煙スペースはどんどん減って来ています。もちろんこのまま喫煙を続けるのも自由ですが、これを機に喫煙の健康への影響について考え直し、禁煙にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

世界禁煙デーや禁煙週間など、そのためのきっかけは身近にたくさん用意されています。

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