世界から見た左利きの割合 - 左利きの日 2018年8月13日 -

毎年8月13日は国際左利きデーとして世界的に認知されています。イギリスにある専門店「Left Handers Club」によって1976年に制定されました。では、少数派とされる左利きの世界や日本の割合はどの程度なのでしょうか。

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左利きはなぜ生まれるのか

一般に、文字を書いたり、ボールを投げたり、箸を使ったりする手が左である人を左利きといいます。実際は、左利きでも完全な左利きの人は少なく、文字は右で書くがボールは左で投げるなど動作によって使う手が異なったり、どちらの手でも同じような動作ができるような場合もあります。

左利きが発生する要因は世界中で様々な説があり、例えば、右利きの戦士は左手に盾を持って戦うが、左利きの戦士は右手に盾を持って戦うため、心臓を危険にさらすリスクの高い左利きの戦士の方よりも右利きの戦士のほうが多く生き残るという自然選択説のほか、DNAや染色体異常などの突然変異により左利きが生まれるとする説や、本来は左利きでも、親などの周りの大人に右利きに矯正されることによる矯正説などがあります。

日本における左利きの割合

調査によって多少結果の違いはありますが、日本人の約10%前後が左利きといわれています。この割合であれば、小学校のひとクラスで3~4人しかいないことになります。

左利きの人は、日常生活でストレスを感じやすいといわれますが、例えば、書道では「止め・払い・点」など全て右手で書くことを前提としているため、左利きの人は筆の運び方などが右利きの人と逆になるため難しいようです。他にも、文房具やキッチン用品などはほとんどが右利き用になってるほか、食事の際は、カウンター席で右利きの人と並んで食事をすると腕がぶつかってしまいます。また、野球やゴルフの用品は左利き用が少なく、バーゲンセールのシーズンでも安く手に入れることが難しいため、結果として費用が掛かりやすくなります。

世界での左利きの割合

世界的に見ても、人口の約10%前後が左利きと言われていますが、国によってその比率は大きく異なります。例えば、台湾では約3%が左利きとされ、世界的に見ても左利きの割合が少なくなっています。また、アメリカ合衆国では1.8%、イタリアでも5.8%と平均よりも割合は低くなっています。

ただ、アメリカ合衆国やイタリアでは両利きの割合が30%前後となっており、クロスドミナンスと言われる動作によって利き手を変える人が多いようです。また、世界的にはオランダやニュージーランド、ノルウェーなどが左利きが多い国とされ、その割合はおおむね15%程度との調査結果が出ています。また、日本や香港は世界平均と同程度の10%程度となっています。

男女の左利きの人の割合

ある調査における男女別の集計結果は、男性のほうが女性に比べて2割から3割ほど左利きの人の割合が多いという結果が出ています。男性ホルモンの影響があるという説のほか、女の子のほうが子供のうちに矯正される割合が多いなどの説もありますが、詳細な調査結果がないこともあり、原因については確定していません。

なお、過去の世界の男性の偉人に左利きが多いというのはよく聞く話ではありますが、ピカソ、ミケランジェロ、ダヴィンチといった芸術家やモーツァルト、ベートーベン、バッハ、ドビッシューのような作曲家、また、ジミー・ヘンドリックス、エルヴィス・プレスリー、ポール・マッカートニーや坂本龍一も左利きだそうです。

左利きの人は増えている

社会の作り自体も、例えば駅の改札や自動販売機のコインの投入口が右利き仕様であるため、左利きの人は自然に右手を使うようになりますが、左利きの子はむりやり右利きに矯正せず、左利きのまま育てた方が自分の能力を十分に発揮できる、という考え方が世界的に見て主流になっています。

アメリカやヨーロッパで両利きの人が多くなっているのはそのためでもあります。日本でも世界でも左利きの人は平均すると約1割程度しかいないとされていますが、日本でも文字を右手で書いたり、お箸を右手で使ったりするクロスドミナンスの人が増えています。そういった意味では、世界的にも日本においても左利きの人は増えている、という言い方もできるかもしれません。

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