ブラジルの恋人の日は聖アントニオの前日 - 恋人の日 6/12 -

ブラジルにはバレンタインデーの代わりに縁結びの聖人と呼ばれる聖アントニオの命日の前日である「恋人の日」があります。この日はカップルはお互いにプレゼントを贈りあい、デートに出かけます。

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ブラジルの「恋人の日」とは?

ブラジルにはバレンタインデーがありません。その代わりに恋人の日「Dia dos Namorados(ジーアドスナモラードス)」というのがあります。「恋人の日」は6月12日で、この日は縁結びの聖人だといわれる聖アントニオの命日の前日にあたります。聖アントニオはカトリック教会の聖人で、教会博士の一人でした。恋人の日にはカップルは既婚・独身問わず、お互いにプレゼントを贈りあいます。伝統的な贈り物はフォトフレームですが、最近ではいろんな物を贈りあっています。そして食事はロマンチックなレストランへ出かけて素敵な夜を過ごします。ちなみにこの日には恋人がいない人のためのイベントもたくさん行われているため、皆が楽しめるようになっています。

恋人の日はなぜ6月にあるのか

ブラジルには「恋人の日」といってもバレンタインデーはありません。聖アントニオは欧米諸国では縁結びの神そして女性の守護神として有名です。そのため聖アントニオの縁結びのパワーにあやかって6月にある聖アントニオの命日6月13日の前日をブラジルの「恋人の日」と定めてたのです。この「恋人の日」を定めたのはブラジルのサンパウロ商業協会で、1952年のことでした。しかも2月はブラジルでは大きなカーニバルが開催されていますので、2月のバレンタインデーでは都合が悪かったのです。そのため、聖アントニオの命日の前日がぴったりなのではないかということで選ばれたのでした。ブラジルではバレンタインデーである2月14日は普通の日として過ごしています。

ブラジルでは恋人の日はどう過ごす?

ブラジル版バレンタインデーともいえる「恋人の日」はブラジル人達の多くが恋人や夫・妻と素敵なレストランへ出かけ、お互いにプレゼントを贈りあいます。一人あたりのプレゼントの額は大体1万円ほどだといわれています。もちろん個人差はあります。他には映画鑑賞デート、音楽鑑賞デートなどに出かけるカップルもいます。平日にその日がくることもありますので、そういう場合はなかなかデートへ出かけるということはできない場合もありますが、そういう時でも一緒に食事をゆっくりと楽しんで贈り物を贈りあいます。聖アントニオの縁結びパワーをもらって、当日はいつも以上にコミュニケーションをとり、これからもずっと一緒にいられるようにと誓い合うのです。

ブラジル人と日本人との違い

ブラジル人と日本人は同じカップルでもやはり違いがあります。ブラジル人はカフェなどに入ると必ず隣り同士(横並び)に座ります。日本人のほとんどのカップルは対面に座りますからまずそこから違います。また日本では告白をしてOKをもらえばそこですぐにカップル成立となりますが、ブラジルでは2段階あり、まず友達以上恋人未満の期間を経て正式な恋人になるのです。友達以上恋人未満の相手はデート相手のようなものでフィカンテといい、正式な恋人をナモラダ(女性の恋人)、ナモラド(男性の恋人)といいます。最も大きな違いはこのフィアンテの段階でもキスやセックスをするのもお互いの了承さえあればOKだということでしょう。

聖アントニオの恋人パワー

6月12日は恋人の日であり、聖アントニオの命日の前日ですが、この聖アントニオという人物は本名をフェルナンド・マルティンス・デ・ブリャォンといい、元々はリスボン生まれの貴族でした。跡継ぎとして期待されていましたが、それを拒み、修道士となりました。彼は特に愛を説くことで説教をしていたため縁結びの聖人と呼ばれるようになったのです。そんな愛にあふれた聖アントニオの命日の前日は愛を語り合うにはぴったりというわけです。そして翌日の13日は聖アントニオの日ということでカトリック教会では巨大なケーキを信者に配ります。そのケーキの中に聖アントニオの小さな像が隠されていれば独身者は結婚が近い、もしくは良いことが起きるといわれています。

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