文化の日 - 2017年11月3日 -

文化の日の起源や語源、歴史、
また文化の日に行われる行事など文化の日に関することを解説。

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もともとは明治天皇の誕生日

昭和23年7月20日に祝日法が公布されて、11月3日は文化の日になりました。文化の日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という趣旨になっています。
この日はもともとは明治天皇の誕生日で、戦前は「明治節」と呼ばれていました。
戦前までは天皇誕生日は「天長節」と呼ばれていて、このときも祝祭日としてお祝いされていました。

しかし、明治45年7月30日に明治天皇が崩御されて、大正天皇に変わったことで、天長節はなくなり、11月3日は普通の日になりました。
しかし、日本国民が明治天皇の偉業をたたえてこれからも祝日としてお祝いしたいということで、明治節の名称を改めて11月3日を特別な日として残そうという運動が高まりました。
しかし、大正天皇の病状が悪化したため、大正時代のうちには11月3日の扱い方は決まりませんでした。

昭和になってやっと文化の日に

大正14年に11月3日を祝日にする請願運動が行われて、それが満場一致で可決されましたが、大正天皇の病状悪化のために貴族院の審議が停止しました。
審議は昭和の時代に入ってから再開されて、昭和2年の3月3日に明治天皇のご聖得を敬い尊ぶという意味で「明治節」に制定されました。

さらに戦後になって11月3日は文化の日としてお祝いされるようになり、新年、現在の建国記念日(紀元節)、天皇誕生日(天長節)、文化の日(明治節)の「四大節」のなかのひとつとして大切な行事として扱われています。

1946年には新憲法の平和主義、国民主義、基本的人権に基づき、記念日として正式に名前が付けられました。これが文化の日の起源です。
もともとは明治天皇の誕生日の明治節だったということです。

文化の日に行われること

文化の日は、文化をすすめるために日本中でたくさんの行事が開かれています。

文化の日に行われる行事やイベントの中で最大のものは、文化勲章の親授式です。文化勲章は、科学技術や芸術の発展に大きく寄与した人が選ばれ、毎年皇居で天皇陛下から直接授与されるものです。

その他の行事として、文化庁が主催する文化庁芸術祭(文化庁が認めた団体や個人による公演)や、海上自衛隊の自衛艦の満艦飾、日本武道館で行われる全日本剣道選手権大会などが行われます。

さらに、全国の美術館や博物館で入場が無料や割引になるイベントや、各市町村のホールでクラシックコンサートやバレエの大会が開かれたりします。
インターネットで検索するとたくさんの行事が出てきますので、行ってみるといいと思います。

もともとは明治天皇の誕生日となる祝日

国民の祝日として11月3日に文化の日が制定される以前は、明治天皇の誕生日として、明治節と呼ばれていました。

旧暦では9月22日に相当しますが、国家にとっては重要な行事になっていました。明治節は今では廃止された四大節の一つでもあり、1927年に制定されています。昭和初期の時代には、明治天皇は日本の近代化を推し進めた偉人として、多くの人たちから尊敬されていました。国民が揃って祝賀行事をするために、このような祝日を制定することになったのですが、戦後には早急に改める必要が出てきました。天皇の絶対的な力を借りる形で、祝日を制定したため、天皇が象徴とされるようになった戦後には、役割が大きく変わることになったのです。文化の日には、明治節の名残はほとんどありませんが、歴史を引き継いでいるのは確かです。

明治節から文化の日への移行期

明治節の廃止を受けて、昭和23年7月20日には国民の祝日に関する法律が施行されて、文化の日が正式に制定されました。7月20日に制定されていますが、ちょうど2年前の同日には日本国憲法が公布されたため、新しい憲法の理念にも配慮してあるのが特徴です。

具体的には、自由と平和を尊重しながら、文化を推進することが目標になっています。この由来によって、戦後の文化の日は平和を象徴する祝日となり、国民から広く親しまれるようになりました。文化の日が作られた時期は、日本はGHQによる占領下であったため、国際的にも通用する制度が選ばれたのです。

新たな憲法には斬新なアイデアが加えられ、伝統的な要素もある祝日が選ばれたことは、当時の日本人にとっても象徴的な出来事として記憶されることになりました。

制定後は晴れの特異日としても定着

文化の日は、気象の分野では晴れの特異日として有名です。この時期には大陸の移動性高気圧が頻繁に通過して、天気は周期的に変わりますが、まとまった雨が降ることは稀です。もう少し経過すると、木枯らしが吹き始めて、冬の到来を迎えることになりますが、快適な陽気が続きます。

読書の秋と呼ばれる時期において、晴れの特異日とされる文化の日に本を読むことは、文学が好きな人たちにとってもうれしいことです。制定から間もない時期であれば、秋空の穏やかな気候のおかげもあって、戦時中の苦難とは対照的に感じられるものでした。

11月3日が晴れの特異日であることは、戦後の祝日の習慣とともに浸透し、多くの人の好奇心を刺激しています。このような習慣は、今後の気象学の発展とも深い関係があるため、今後の歴史にも残ることになります。

11月3日が祝日になるまで

文化の日は、11月3日です。この日が国民の祝日になったのは1948年からですが、実は戦前より11月3日は祝日でした。

この日は、明治天皇の誕生日です。
戦前、今上天皇陛下(在位中の天皇)の誕生日は「天長節」と呼ばれ祝日になっていました。明治時代から大正元年まで11月3日は天長節でした。天皇が退位すると、元号が名前になります。つまり明治節となるわけです。余談ですが、大正節は本来は大正天皇の誕生日である8月31日であるはずですが、ありません。当時の時代背景が関係しているらしいです。

戦後、1948年に国民の祝日に関する法律が施行されるまで、この日は天皇誕生日としての祝日でした。この日が文化の日という名称になるには、日本国憲法が大きく関わっています。

日本国憲法の公布から文化の日へ

1946年に、日本国憲法が公布されました。日本国憲法の三本の柱は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義です。さらに日本国憲法では、表現の自由など文化を重視した内容になっています。

この日本国憲法は、結果として11月3日の明治節に公布されました。意図的に明治節に合わせて公布されたかどうかは定かではありません。11月1日に公布する予定だったがメーデーと重なってしまった、11月3日は天皇誕生日であるため、GHQが猛反対し憲法記念日が5月3日となってしまい憲法記念日という名称にはせずに公布日にし、違う名称の日にしたという記録も残っています。

結果として、憲法公布日が文化の日という名称になりました。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ということが趣旨となっています。これが文化の日の語源です。

文化の日ができた歴史について

文化の日とは国民の祝日の一つで、11月3日に定められています。

1946年のこの日に日本国憲法が公布された事にちなみ、その2年後に「自由と平和を愛し文化をすすめる日」として「国民の祝日に関する法律」によって制定されました。明治期において11月3日は明治天皇の誕生を祝う天長節として祝われたという歴史がありますが、明治天皇崩御とともに大正期には一度は消滅しました。

しかしながら昭和に入ると再び明治節として復活し、現行の国民の祝日に関する法律の制定施行まで存続しました。当時の国民には近代日本の礎を築いた中心人物の一人を明治天皇としていたためこの日に対する愛着が強かった事がその背景にあります。現行憲法が施行されたのも昭和21年11月3日で、更にこの日を祝日として残したいという国民の思いからこの日が文化の日に定められました。

文化の日には何が行われるのか

かつて明治天皇の誕生日を祝う明治節という祝日であったこの日は皇居にて文化勲章授与式が行われます。文化勲章とは日本文化の発達に功績のあった人に対して授与される勲章で、ノーベル賞受賞者や人間国宝、画家や俳優、小説家などあらゆる分野の文化に貢献した人が受賞しています。これに加えて文化の日を中心に文化庁主催による芸術祭が開催されます。

文化庁芸術祭に参加する公演には演劇、音楽、舞踊、大衆芸能があり、歌舞伎や宝塚による演劇やクラシックの演奏、各国や地域の伝統舞踊や落語などが催されます。この他話題性の高い作品は参加作品として話題性の高いドラマやドキュメンタリーがテレビで放映される他、クラシックや和楽器演奏のCDの発売もあります。このような文化の日は生活が楽しくなるよう工夫し、美しいものを作り出す日となっています。

文化の日を中心に行われる文化祭

文化の日で多くの人に身近なイベントは文化祭で、学生のみならず地域の人々も皆で一緒に楽しめるものとして多くの人に親しまれています。

文化祭で昔から行われている催し物にはバンドの演奏やお笑い、模擬店やバザー、お化け屋敷などが挙げられます。一方でコンピューターやインターネットの発展により昔にはなかったような催し物としてフラッシュモブやプロジェクションマッピングの他、3Dプリンターを使った雑貨などが挙げられます。これらの新しい潮流が文化祭に入ってきている一方で、昔ながらの催し物も健在で根強い人気があります。この他にも時代の流れとしてテレビで人気のアイドルやバラエティ番組の人気コーナーをテーマにした催し物や、ネットの動画サイトで話題となっているテーマを取り上げた催し物なども行われています。

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