太陽とは密接な関係がある春分の日 - 春分の日 2018年3月20日 -

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昼夜の長さが等しくなる現象

春分の日は、昼夜の長さがほぼ同じになる時期で、9月の秋分とよく似ています。陰陽五行の伝統から考える場合には、陰陽転化が発生する時期であり、太陽の力が徐々に強まり始めることを意味します。冬至の時期には陰が最も強くなっていますが、3月の春分を迎える頃には、暦の伝統から見ても陽が強くなるわけです。

二十四節気としての春分の歴史は古く、古代中国の時代にまで遡ることが可能です。一方で、国民の祝日として制定された春分の日は、戦前には春季皇霊祭と呼ばれていました。今では彼岸と一体化する形で、日本の伝統文化の一つとしても重要視されています。春分の日を制定する段階では、太陽の観測も行う国立天文台の暦象年表を参考にする形で、正式に閣議決定をして成立しています。

春分の日にまつわる風習の数々

春分の日を過ぎる頃には、太陽の日差しで冬眠している虫が目覚めるようになり、山間部では雪解けが進みます。豪雪地で冬ごもりをしていた人たちにとっては、この時期の温かさが実感しやすく、心の底から有り難みを感じることができます。

伝統的な暦を使って生活していた時代であれば、冬場に弱まっていた太陽が再び元気を取り戻し、農作物に恵みを与えてくれることも実感できます。そのために、春分の日には様々な祝い事をして、家族や親戚が集まる風習も生まれました。仏教の世界では彼岸の時期に相当するため、各地ではお墓参りを行う習慣も根付いています。もともとは仏教の風習であっても、神道式のお墓でも同様に先祖を迎えることがあります。長い歴史の中で、太陽に関する考え方にも変化が生まれ、結果的には様々な伝統を融合させる形になったのです。

天文学の研究によって導かれた日時

太陽は圧倒的な存在感を持つ存在として知られ、ときには信仰の対象にもなりました。一方で、世界の各地では天文学の研究が進んだことで、春分点を見極めることも可能になりました。太陽が真東から昇る現象についても、古代の人たちが確かめることで、天文学の中で正確な動きを分析するようになりました。

長年にわたって生活する中で、黄経にも多少の違いがあることを発見したのも人類の叡智です。この成果によって1日ほどのズレが生じることが分かり、3月20日と3月21日が交互に入れ替わることが多くなりました。ところが、長い歴史の中で見れば、3月22日だったこともあります。このような微妙な違いを修正する作業は目立たない場面で行われますが、人々の生活を円滑にするためには欠かせないことです。

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