うるう年の意味と調整が必要とされる理由 - 時の記念日 6/10 -

時間を決めるのが地球の自転速度によるもので、そのわずかな速度のずれを修正するために行うのがうるう秒による調整の理由です。地球上の人々が同じサイクルで時間という単位を共有するために大切な意味を持つ作業です。

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一日や一秒の長さの決め方

一日は24時間というのは当たり前の事と思ってしまいますが、実は一日や一時間一分、一秒という時間は、もともとは地球の自転を基準としてその長さと意味が決められたものです。地球が一回自転するのにかかる時間が一日で、その24分の一に当たるのが一時間、さらに一時間の60分の一が1分で、そのさらに60分の一に当たるのが1秒です。こうしてそれぞれの時間の長さが決められ、やがて原子時計の発明によって時間が正確に測定できるようになり、その結果地球が必ずしも同じ速度で自転しているわけではないという事実が判明しました。そのために、少しずつずれてゆく時間を一定の期間で定期的に調整するうるう秒の設定という作業が必要になってきたものです。

地球の自転速度が一定ではないことの意味

地球の自転の速度が必ずしも一定ではないということが、現在世界の時刻を決めている協定世界時と原子時計が示す国際原子時との間に誤差が生じてしまうことの理由です。ずれるといっても時間にすればごくわずかなのですが、どんなにわずかなずれであったとしても積み重なってゆけば確実に誤差は広がってしまいます。地球の回転速度に生じるムラのためにいつも同じ速度で回転しないことがその理由であり、時刻のずれを修正することを目的にうるう秒を実施するという方法の意味です。地球が自転する速度は常に原子時計と比較されながら観測が行われ、地球の自転速度と原子時計との差が0.9秒以内に収まるように調整されているため、現在の調整方法が意味を持つものです。

うるう秒による調整が必要な理由とその方法

うるう秒を調整するためには12月か6月の世界時計による最後の秒で調整が行われますが、それでも調整しきれないときには3月か9月の末日の同じく最後の秒で調整されることになります。世界時と日本時間には9時間の時差があったことが、実際に日本でうるう秒の調整が行われたのが12月31日ではなく日本時間の翌1月1日の午前8時59分の最後の秒で調整された理由です。本来はありえない1月1日8時59分60秒と表示された瞬間を多くの人々がカメラに納める姿がニュースで放送されたのは記憶に新しいところです。ただし、地球の自転速度が一定ではないためにうるう秒を調整する作業の意味とその理由を考えれば、時間をプラスするだけでなくマイナスすることもありえるのですが、現在までに行われた調整は全て最後の秒を追加する形で行われました。

うるう秒が与える影響の有無とその理由

でも、たとえ一秒だとしても時間が増えるのであれば様々なところに影響が出ることが心配されます。実際にごく身近な心配としては時計が1秒間狂ってしまうのは確かだし意味があることなのですが、近年増えている電波時計やデジタル放送に対応した録画機器などに関しては、時間は電波によってコントロールされるので自動的に誤差は修正されるために通常は大きな影響を受けることはまずありません。現代人の生活に欠かせないパソコンやスマホなどの電子機器に関しても、時刻は自動的に修正されるため、通常の生活の中で大きな影響を受けることはまずないというのがその理由です。ただし、これから先将来のうるう秒に関しては地球の自転速度がどんな風に変化するのかということは現時点では予測が出来ないようです。

時間を深く意識する理由と意味

一日は24時間で、一時間は60分、1分は60秒という時間の区切りは何故そうなっているのかという理由やその意味に思いをめぐらせる機会はおそらくほとんどの人が普段もつことはないでしょう。でも、うるう秒というごく繊細な方法で地球の自転速度と実際の時間を調整していることの理由や意味を正しく知ると、今回のうるう秒の調整のようなタイミングをとても身近な時間というものを考える良い機会になることでしょう。どんなに偉い人でもどんなに貧しい生活をしている人でも、誰にでも同じだけ時間はめぐってきます。そして地球上に暮らす多くの人がこうして同じ方法で区切られた時間というものの中で生活していることが、なんだか不思議でとても尊い意味深いことのように感じられるかもしれません。

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