国による時間の感覚の違い - 時の記念日 6/10 -

時間の感覚というのは、生まれ育った国や地域、環境によっても変わってきます。そのため、海外旅行などに出掛けると、ふとした出来事で、時間の感覚の違いに気付くことが多々あります。

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日本は時間に厳しい国

海外における日本人のイメージといえば、真面目、礼儀正しい、几帳面など、良いイメージを持たれているケースが多くあります。それらの殆どが、日本人の時間に対する感覚が厳しいことに由来されているものではないでしょうか。海外では、電車などの交通機関が時間通りに来ない地域などもあります。日本において、交通機関が何らかのトラブルで遅れた場合では、すぐに遅延案内が開始され、少し待てば、代替の交通機関が用意されます。また、日常生活の至るところで、時間がきっちりと管理されており、遅刻や遅延に対しては厳しいのが日本のごく一般的な感覚です。一方、海外では、国によって、時間の感覚に大きな違いがあります。

合理的な思考を持つドイツ

ヨーロッパの中西部に位置する国、ドイツの時間の感覚は、他の諸外国と比べて、日本に近い感覚であると言われています。ですが、こと交通機関においては、日本とは違い、遅延が多く、そのためにホームが変更になることが度々あります。ビジネスなどの面でも、出社や待ち合わせなどの時間にきっちりとした方が多い反面、日本のように残業をするという概念がないため、仕事が残っていても、定時で退社するなど、ある意味で時間に対して、非常に合理的な考えを持つ国民性であることが伺えます。時間に厳しいという感覚の根底にあるものに、日本人とは違いがあり、日本人が集団主義的であるのに対し、ドイツは個人主義的であることが影響しているのでしょう。

近くて遠いアメリカの感覚

日本とは近しい関係であるアメリカの時間に対する感覚は、1分1秒の誤差にも厳しい日本とは違い、時間を大まかに捉えています。
地下鉄などにおいては、日本のように発車スケジュールが細かく記された時刻表が存在せず、3分おきや5分おきなどで地下鉄が到着します。また、地下鉄が遅延した場合では、その車両に乗車している車掌の判断によって、普通列車を急行列車のような形にして、本来停車するべき駅を数駅飛ばして走行するなどのケースもあります。ですが、ビジネス面などにおいては、ドイツと同様、待ち合わせ時間などはきっちりと守る方が多くいらっしゃいます。それは、1分1秒ではなく、30分単位といった具合に時間を大きく読み取るアメリカ人特有の国民性が影響しているのでしょう。

日本とスウェーデンの違い

立憲君主制国家であり、他の先進国と比べても、社会保障制度が非常に整った国として知られるスウェーデンは、ヨーロッパの数ある国の中でも、時間の感覚が飛びぬけて正確であると言われています。そのため、ドイツなどとは違い、電車を始めとする交通機関が遅延することも少なく、ほとんどが正確な時間で運行されています。
正確に時間を捉えるスウェーデンの国民性と、同じく時間に正確な日本人の国民性の決定的な違いは、スウェーデンが全てにおいて寛容な姿勢であることです。それは、ビジネス面にも表れており、社会保障制度が充実していることから、自分のペースを崩さずに働くことが当たり前の感覚としてあるため、サービス業などにおいて、行列が発生しても、待つ側と提供する側のどちらも寛容な姿勢でいることが出来ます。

同じヨーロッパでも違いのあるスペイン

スペイン独特の時間の感覚の違いは、ことビジネス面において、よく表れています。市役所などの公共施設であっても、朝食から昼食の間の時間に、コーヒーブレイクと呼ばれる小休憩を取り、一般企業であっても、昼食後はシエスタと呼ばれる、長時間にわたる昼休憩に入るところもあります。そのため、もともと、食事時間の感覚が日本とは違い、昼食が14時から15時頃であったり、夕食に至っては、22時以降にとることが一般的とされています。
飲食店やお店などでも、シエスタが適用されるため、時間がずれれば、ほとんどのお店が閉まっているということもあり、時間に対する感覚は諸外国と比較しても、非常に寛大で、ある意味でアバウトであると言えます。

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