時計の種類と特徴 - 時の記念日 6/10 -

現在では電波により正確な時間に自動的に修正するという電波時計もだいぶ浸透してきましたが、時間という感覚は、当初は自然の力によって得たものでした。その時間を示す時計は、さまざまな種類とそれぞれ持つ特徴により発展してきました。

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時計のさまざまな形の種類と特徴

時計は一般的に、腕時計や懐中時計といった小型で身につけるという特徴を持つウォッチ、置いて使用するという特徴を持つクロック、の2つに大別されます。ウォッチ型では、腕時計(バンドで腕に巻き付けて携帯するタイプ)・懐中時計(鎖で衣服に取り付けて、落下防止にポケットに入れて持ち運ぶタイプ)・ナースウォッチ(看護師用の胸に付けるタイプ)などの種類があり、クロック型では、置き時計(机上や棚に置いて見るタイプ)・クロノメーター(航行中の船舶内にて水平を保つケースに入れられているタイプ)・掛け時計(壁などに掛けるタイプ)・柱時計(大きくて重たい掛け時計で柱に取り付けるタイプ)・からくり時計(装飾が動いて時刻を知らせるタイプ、鳩時計など)・花時計(屋外型で花壇と一体化したタイプ)・バーバークロック(理髪店の鏡に映った時に正しい表示になるタイプ)などの種類があります。

自然の力を利用した時計の特徴と種類

人類によって最初に作り出された時計は、自然の力を利用したものでした。天体の運行・季節の変化といった自然のリズムから時の流れを感じ、やがて暦が生み出され、時計を作り出すこととなりました。日時計は6,000年前のエジプト人が世界初の時計として発明したものです。これは地面に垂直にグノモンと呼ばれる投影棒を立てることにより、影の長さ・角度で1日の時の流れをチェックしていた、と考えられています。ちなみにグノモンの影は北半球においては右回りに移動することから、日時計の北半球での発展により、時計の針が右回りになったと言われています。その他に、夜でも使える水時計、ローソクなどの燃焼時計・砂時計など、さまざまな種類や特徴を持つ形体があります。

機械式の時計の特徴と種類

機械式時計とは、40年ほど前まで主流であったゼンマイで動くタイプの時計のことです。現在のように大量生産は不可能であったため、職人により一つ一つ丁寧に組み立てて調整するという手作りの品でした。ゼンマイを巻き上げ、歯車が回転を始めると、緩やかに針が動き始めるのが特徴です。中にはカレンダーやストップウォッチ機能などが付いている種類もありますが、それらに加え、針や歯車の回転の一定保持機構までもがゼンマイの仕掛けで成り立っています。また、ゼンマイには手巻き・自動巻きの2種類があり、腕の振りによりローターが回転することでゼンマイを自動的に巻き上げる自動巻きが主流ではあるものの、伝統的な高級腕時計には手巻き式が多いのも特徴の一つです。

携帯時計と一般的なクォーツ時計の特徴

時計の発明当初のサイズはとても大きく、携帯どころか移動させることもできないほどでした。機械式時計が作られた14世紀、小型かつ移動できる動力という画期的な動力ゼンマイという技術的進化により、携帯時計が可能となりました。それでも当初の携帯時計は非常に大きく、ポケットに入るサイズではありませんでしたので、鎖をつけ首や胸あたりにぶら下げて使用していました。1510年にドイツのペーター・ヘンラインが世界初の携帯時計を作ったとの記述が残っています。また、1921年に開発され、現在の主流であるクォーツ時計は、水晶振動子を使ったタイプです。クォーツムーブメントの製造はスイス・日本のメーカーのみとなっています。

多くの種類と特徴により発展してきた時計

自然の力を利用して得た時間という概念は、ゼンマイの発明により機械式時計へと発展し、小型化が可能になってからは携帯することが出来るようにまでなりました。その後、精度や耐震性に優れたクォーツの発明によりクォーツショックと呼ばれる状態が時計業界に生じ、現在も一般的な時計はクォーツが主流とはなっていますが、伝統的な高級時計では機械式時計がほとんどとなっています。機械式時計は部品が繊細であるがゆえに、定期的なオーバーホールが必要ではありますが、適切な使用で数十年は使えます。大量生産であるクォーツムーブメントの寿命は10年ほどと言われています。精度と長持ちと、どちらの種類を優先するかという点がポイントではありますが、両方ともにとても魅力溢れる歴史と機能・ステイタスがあります。

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