大雨をもたらす梅雨に関する基礎的な知識 - 梅雨 6月~7月 -

梅雨と大雨の関連性について解説。梅雨が発生する原因と大雨による被害を防ぐための工夫など。このサイトはシーズンごとのイベントや記念日、祝日などの語源、由来や関連する事柄を詳しく説明しています。

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梅雨が発生する要因について

初夏の時期までは空気が乾燥するため、日本列島は快適な陽気が続きますが、状況は6月以降になると大きく変わってきます。大陸の乾いた高気圧の勢力が弱まり、南側では太平洋高気圧が動き始めます。

一方で、北側では冷たい空気を持っているオホーツク海高気圧が強まるため、列島では異なった空気が混在することになるわけです。この影響で梅雨の天気が顕著となり、場合によっては大雨が長続きすることになります。雨の量は毎年のように同じということはなく、それぞれの高気圧の影響で大きく変わります。

あるいは、南方から台風が到来することで、梅雨前線を刺激して大雨になることも珍しくありません。前線の活動が弱い場合には、一時的に太平洋高気圧が勢力を拡大して、梅雨の晴れ間にしては暑すぎる天気になることもあります。

梅雨のおかげで水資源が豊富になる理由

梅雨の時期は快適とは言い難いものですが、人間の暮らしを支えるためには、欠かせない季節になっています。この時期に大雨が降ることで、山間部にあるダムでは十分な量の水が蓄えられて、真夏の時期には生活用水として重宝されることになります。

さらに、農業の発展を考える場合でも極めて重要で、渇水が続くようであれば大変なことになります。今ではダムがあるおかげで、ある程度の水を確保することが可能ですが、昔は渇水になれば水争いの原因になることもありました。

この時期に降った雨は、山間部などでは地中深くに浸透して、やがては伏流水として湧き出すことも知られています。大雨は厄介ではありますが、大自然は上手に吸収する力を持っているため、人間が敬意を持って利用すれば得るものが多くなるのです。

梅雨の大雨による被害を防ぐための工夫

梅雨の大雨は豊かな水資源を生み出す一方で、多くの災害を発生させてきました。日本の河川は勾配がきついために、一度に大量の雨が降る場合には、流速も著しく変化してしまいます。

下流部では勾配が緩いのですが、流速が遅ければ川の水は溢れやすくなります。このような問題に対処するために、先人たちは様々な治水を行ってきました。川の流れを上手にコントロールするために、水制工を設置する技術も確立しています。梅雨の大雨で川の水が溢れそうになった場合には、無理に閉じ込めようとせずに、霞堤を用いて一時的に退避させる知恵も生まれました。このような手法は関東流と呼ばれていますが、現在では強固な連続堤防によって対処するのが主流です。

しかしながら、今でも各地には遊水地があるため、梅雨の洪水を自然な形で軽減させる知恵も活用されています。

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