残暑見舞い - 2018年8月7日~8月31日 -

残暑見舞いの起源や語源、歴史、
また出す時期やマナーなど残暑見舞いに関することを解説。

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残暑見舞いの起源について

残暑見舞いの起源を考える際、暑中見舞いの起源を探る必要がありますが、意外と歴史が古く、江戸時代以前に遡ります。当時は1年を2期に分け、現代の正月と、盂蘭盆会が基準になっていました。

それぞれの期が始まる時、相手のことを気遣って、人々は贈答品を用意して挨拶周りを行いました。身分制度が存在した時代なので、身分が高い人は訪問され、低い人は訪問して回りましたが、遠方まで訪問するのは難しく、飛脚便で書状を送りました。

明治6年に葉書郵便の配達が開始されると、遠方でなくとも挨拶状を送る人々が増え、やがて年賀状および暑中見舞いに形を変えていきます。しかし、暑中見舞いが習慣として一般の人に広まったのは大正時代で、立秋を越えると暑中見舞いが残暑見舞いに変わることになります。

残暑見舞いを送る時期

8月7日j頃というと今の暦ではまだまだ暑さまっさかりの時期ですが、暦の上では立秋・秋になります。そのためその頃までが暑中見舞い、それを過ぎると残暑見舞いを送ることになります。

9月もまだ暑さは続くもののだいたい8月末までに送るのが通例です。それぞれに、文頭に「暑中お見舞い申し上げます」「残暑お見舞い申し上げます」と言う言葉をつけましょう。こちらがあいさつ文となるため、「拝啓」や「敬具」などの言葉は要りません。単なる季節の挨拶状というだけなので年賀はがきのように喪中だからと遠慮する必要はなく、上司に送ったり、送ってきてくださった相手に返事を書くようにしましょう。暑中見舞いが届いていても、そのまま「暑中お見舞い申し上げます」と返すのではなく季節に合わせて変えましょう。

残暑見舞いに関する注意点

仮に、相手から先に暑中見舞いや残暑見舞いを受け取っていたとして、うっかりして残暑見舞いの時期が過ぎてしまった時は、残暑見舞いという形で贈ることはせずに、一般的なお便りの形で相手に対して返事を書くことになります。特に、目上の方や学校でお世話になった先生などに出す場合には、時期を外してしまうとお叱りを受けることがありますので、注意するようにしましょう。

この場合も、残暑お見舞いとして相手が自分の健康を気遣ってくれたことに配慮して、文面には暑中見舞いや残暑お見舞いへのお礼と、相手の健康を気遣うような文章を入れるようにしましょう。相手からの暑中見舞いなどをきちんと受け取っていることを伝えないと、しっかり届いているのか相手が心配してしまうことがあるからです。

残暑見舞いの由来について

お正月と言えば年賀状を送りますが、夏に出すあいさつ文を暑中見舞いや残暑見舞いと言います。暑中見舞いはもともとは1年を上半期と下半期に分けたその節目の時期に上の身分の方に挨拶に回っていたのが由来とされます。郵便の制度も確立されわざわざ行くことはなくなったものの、はがきを出すという形で現在にも続いているのです。

暑さの真っ盛り・暑中は過ぎたとは言ってもいまだ暑さの残っている残暑の時期もまた上の方の健康は気遣われるところ、それに相手からはがきが来ているのに暑中は過ぎたからと送らないわけにはいきません。季節のある日本ならではの気遣いから生まれた大切な習慣なのです。どちらも夏に送るものの時期が異なるので注意しましょう。単に暑いかどうかというより暦の上での夏と秋とが関係してきます。

残暑見舞いの内容について

「お見舞い申し上げます」という言葉を付けるように、暑い中で元気に過ごしているかどうか安否を伺う言葉、更に自身の近況をつけて送りましょう。その際にお中元のお礼を述べてもいいですし、結婚や出産などの報告をする場にしてもいいでしょう。

「残暑なお厳しい折ですが」や「暦の上では秋ですがまだまだ暑い日々が続いて」などそれぞれに決まった文例があるので参考にするのもおすすめです。くれぐれも逆にならないように注意してください。

お中元を贈ってすぐの時期ですし、暑中見舞いや残暑見舞いは出さないという家庭や企業が多いです。そんな中でももしも相手から届いたのでしたら、すぐに正しい文例で変身するようにしましょう。普通のはがきもよいですが、夏仕様の絵柄や切手の専用はがきを利用するのもおすすめです。

そもそも残暑見舞いとは

残暑見舞いの語源では、最初に残暑ということばが気になります。残暑とは立秋を過ぎても残るきびしい暑さをさしています。立秋は二十四節気の一つで秋が立つと書いて秋のイメージがありますが、まだまだ暑く夏至と秋分の中間です。太陽暦で8月7日から8月末日になり時候のあいさつは、立秋を過ぎたら暑中見舞いから残暑見舞いに変わります。

この見舞い状は日本の昔からの風習で季節の変わり目などに健康や状況などを訪ねたり、自分の近況報告を知らせるあいさつ状の一つです。以前はお世話になった方々に夏バテを防ぐ品物を持参してあいさつ回りをしましたが、簡略化された形式になりました。

ちょうど御中元の時期の後になるため、御中元のお礼状をかねた残暑見舞いとしても利用されています。

江戸時代から伝わる習わし

残暑見舞いの語源をさかのぼると江戸時代までさかのぼり、当時では正月やお盆を大切な一年の節目と考えられていました。お盆の里帰りに御先祖様へのお供え物を持参する風習からいつしかお世話になったり、目上の方への贈り物などで感謝と健康のお見舞いをすることが最低限の礼儀とされていました。

明治以降になると郵便制度の発達とともに書状という形が定着して、普段なかなか会えない人、お世話になった人におくる心づかいです。

暑中見舞いや残暑見舞いは年賀状ほど定着していませんが、うちわやスイカなど夏らしい涼しげな演出のハガキは相手をいやす効果に溢れています。

近年ではパソコン、デジタルカメラの普及でオリジナルの残暑見舞い状を作成しておくるなど、個性的になってきています。

大人として知っておきたいマナー

由来、語源、意味を知ると、古くからの感謝とおもてなしの気づかいは後世に残していきたい日本の文化です。語源を理解すると、日本人としてマナーは知っておきたいものです。

大人の残暑見舞いのマナーとしてのハガキの書き方には

  1. 残暑見舞いのあいさつのことば
  2. 時候のあいさつ
  3. 送り手の近況報告
  4. 相手の体調を気づかうことば
  5. 日付

となります。ビジネス用でも基本的な書き方は同じです。失礼のないことば使いとていねいに書くことを心がけましょう。また拝啓、敬具など頭語や結語は省略しても、立秋や日付などは必ず書くことが一般的です。

また年賀状は喪中の人には送りませんが、残暑見舞いは相手の健康を気づかうものなので、送っても問題ありません。しかし絵柄や文面には実例のないことに注意をしましょう。

残暑見舞いとはどんなもの?

残暑見舞いは立秋つまり8月7日過ぎた辺りから8月末頃までの間に出すもので、暦上は秋になっているけれどまだ暑さが残っているため、相手の体調などを気遣いつつ、こちらの状況も伝えるというものです。

お中元の時期を過ぎてから贈るものに関しても残暑見舞いという表書きを書いて贈ったりします。ちなみに喪中の方に対しても残暑見舞いでしたら出しても大丈夫です。年賀状は喪中の方に出してはいけませんが、残暑見舞いは相手の体調を気遣うものですので問題はないのです。とはいえ、まだ四十九日が過ぎていないような方へ出すことは控えておいたほうが無難です。

冒頭の決まり文句は「残暑お見舞い申し上げます」となっています。言葉では残暑見舞いと言いますが、葉書として出す場合には残暑お見舞いと書くのが正しいです。

暑中見舞いと残暑見舞いは両方だすべきか

この2つですと、どちらか片方の時期にだけ出せば良いです。どちらも内容的には季節の挨拶から始まり、相手の健康を尋ね、自分の近況を報告し、相手やその家族の健康を祈る言葉、そして結びの挨拶という流れになります。

違いは冒頭の季節の挨拶くらいですから、どちらか都合の良い時期に書いて出すようにしましょう。この2つを出す時期は1か月ほどしか変わりません。その1か月ほどの間に自分の近況がそれほど変わるということはめったにありませんので、そんな短期間に2枚もらっても相手も困ってしまいます。ですから、どちらかだけにしておくほうが相手方にも気を使わせなくてすみます。

8月6日というギリギリの時期に暑中見舞いが届いた場合は翌日がもう8月7日で残暑お見舞いの時期になりますので、そちらを出すようにするといいです。

残暑見舞いの歴史とは

暑中見舞いの起源は古く、原型は江戸時代より前だったといわれています。もともとはお中元に贈答品を贈りあうという習慣から暑中見舞いへと変化していきました。

しかし、葉書として贈る習慣ができたのは大正時代頃です。残暑見舞いとして送るようになったのはその少し後になってからだと考えられています。明治時代に国内で初めて葉書が発行されるようになるまでは手紙のほうが主流でしたから、今のように簡潔な文章のみで済ませるということはあまりなく、巻物のような手紙になっていたのです。しかも遠方へ届けたい時には専用の手紙配達人である飛脚に依頼しなければいけませんでしたので、葉書で出すより費用も高くかかっていました。

それが今では気軽に葉書で出せるようになったというのもこの習慣が長く続いている理由でもあるでしょう。

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