穀雨 - 2017年4月20日頃 -

穀雨の起源や語源、歴史、
また穀雨に行われる行事など穀雨に関することを解説。

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穀雨

穀雨とは、中国で発明された二十四節気の一つです。節季の中では6番目にあたります。二十四節気は、中国の戦国時代のころ、季節を春夏秋冬の4等区分に定め、太陰暦によって季節にズレが生じることを防ぐために考案されました。穀は雑穀、穀物の穀、雨は文字通り雨で、穀雨は「穀物の成長に必要な雨が降る頃」という意味です。暦ではそれが起こる日を、天文学ではその瞬間を処暑としています。恒気法(節季間の時間が均等な節気分割法)では冬至から1/3年後、4月22日頃までです。

日本では春分、夏至、秋分、冬至が有名な二十四節気ですが、二十四節気が成立した中国では、春分から2つ後が穀雨にあたります。雪が解け始め、春の訪れを意識する春分から芽吹きの季節清明を経て、作物を作る準備が整う時期ということで、「穀雨」と名づけられました。「暦便覧」にも「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されています。穀雨の終わりごろ、立夏の直前に、茶摘みの歌で有名な、夏も近づく「八十八夜」があります。

日本においては、江戸時代に用いられ始めた暦から使われ始めました。元来二十四節気は、中国の気候を区分するために作られていますが、日本の気候と合わせるために七十二候(二十四節気をさらに5日ごとに分けた期間)中に違いが現れています。穀雨の初候は葭始生(葦が芽を吹き始める)、次候は霜止出苗(霜が終わり稲の苗が生長する)、末候は牡丹華(牡丹の花が咲く)となっており、中国の萍始生(浮き草が芽を出し始める)鳴鳩払其羽 (鳴鳩が羽を払う)戴勝降于桑(郭公が桑の木に止って蚕を生む)と比較すると、日本に合わせたものに変化しました。

穀雨は暦の上では農耕の始まりの季節ですが、穀雨にあたる4/22頃は各地で色々なお花が開花時期を迎えます。代表的なお花は七十二候にもある牡丹で、各地でお花見イベントが開かれています。代表的なものは上の東照宮 春の牡丹祭り。4月の中旬~5月の中旬まで開かれているこのイベントでは世界中各国から集められた品種、500株以上が咲き誇り、4月中旬からは華鬘草(ケマンソウ)、荷包牡丹(カホウボタン)、石楠花(シャクナゲ)が、5月上旬からは芍薬(シャクヤク)と時期によって見られるお花が異なるのも特徴です。

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