日本と海外では虫の声の聴こえ方に違いがある - 虫の日 2018年6月4日~7月4日 -

日本人は虫の声を良い音として聴くことができますが、海外の人には雑音として聴こえます。この違いは日本人だからということではなく、脳や耳、文化の違いやどこの母国語を使うかによって異なるものなのです。

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日本と海外の虫の声の違いについて

虫の声を聞くと秋を感じることがありますが、実は虫の声がわかるのは日本人だけと考えることができます。外国人には虫の声が聞こえなかったり雑音に聞こえてしまうということもあります。日本人と海外の人の耳には違いがあります。右脳は音楽脳で音楽や雑音を処理する脳で、左脳は人の話し声を理解する処理などを行なう脳で、脳の仕組みについては日本人も海外の人にも違いはありません。しかし、虫の声をどちらの脳で聞くかという点については日本人と海外の人では違いがあることがわかりました。虫の声を聞く際、海外の人は機械や雑音と同じ音楽を聴く時に使う脳で、日本人は言葉を受け止める脳を使うということが実験でわかったのです。

音の聴こえ方の違いは脳と耳の違い

音の聴こえ方の違いは脳と耳の違いにも関係しています。左耳から入った音は右脳で、右耳から入った音は左脳に伝達されるようになっています。音楽を聴く際に左右の耳に同時に音を流すとどちらの脳で聴き取れたかを調べると左耳から聴いたほうが良く聴き取れるということがわかります。そのため音楽は左耳から聴いて右脳で理解するということがわかります。言葉は右耳で良く聴き取れて左脳で認識します。自然に行なっていることでも電話で話をする時も実は右耳を使っていることが多いということはこれでわかります。右脳で音楽や雑音、左脳で言語というのは日本人も海外の人も同様ですが、日本人は虫や動物の声、波の音、風、小川のせせらぎ、邦楽器の音などは言語と同じ左脳で聴いていて、海外の人は雑音と同じ右脳で聴いているのです。

文化の違いによって音の聞こえ方は異なる

日本人と海外の人には文化の違いから音の聴き取りに影響していることも考えられます。アメリカでは虫は蚊、ハエ、蜂などを思い出し、昆虫を使った悪い語感もあります。虫は害虫でその声も雑音として聞こえるのです。日本では虫の声には良いイメージがあります。虫の声という同様もあり、松虫や鈴虫など様々な虫の声が登場して、それを聴くことで日本人の自然観も感じられ、虫の声を言語と同じ脳で聴く日本人には虫の声は子供のころから聴き入る文化があり、虫の声で季節を感じるなど親しまれていることのひとつです。また日本人には雨がシトシト、風がびゅうびゅうなど自然のものでも音として表現しています。擬声語や擬音語が高度に発達している日本語の特徴的な点も影響しています。

母国語によって虫の声が違って聴こえる

日本人は自然の音を言語を理解する脳で受け止めてますが、これは日本人として生まれたということではなく、日本語を母国語として最初に覚えたかということが影響しています。日本人でも外国語を母国語して育った場合、脳は全て海外の人と同じ西洋型になり、また海外の人でも日本語を母国語とした場合は自然の音などを言語脳で聴くことができます。例えば韓国の人が日本で生まれ母国語を日本語で育った場合には、脳は日本型となるのです。虫の声を良いイメージで聴くことができるのは日本人だからということはなく、育った母国語の違いによる可能性が高いのです。そのため日本人の脳というよりも日本語の脳というように考えることが良いのです。

日本語を使うことは感受性が豊かになる

日本人は虫の声で秋を感じることができるなど情緒的で、海外の人は理論的と言われてます。それは文化やどこで母国語を学んだかによるもので、日本人だからとか西洋人だからということではありません。日本語を母国語としている人は他の母国語としている人よりも虫の声を良い音として聴き取ることができるように独創的な感覚を持つことができると言えます。日本人は太古から自然の恩恵を受け、自然とともに暮らしています。そこに存在している音や景色なども美しいものというように捉えてきました。日本独特のわびさびというのは感覚ではなく論理的に判断をしているということです。擬声語や擬音語が特に発達している日本語は日本語を使っている人にとっては誇りに思うことのひとつで、虫の声が良い音と聞こえることにも良いことなのです。

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