虫の歴史と進化についての謎 - 虫の日 2018年6月4日~7月4日 -

地球上に非常に多くの種類が生息している昆虫。21世紀となった現在でも未だ発見されていない種類は数多く存在しています。この虫という生き物は謎が非常に多く、現在もその進化の歴史は解明されていません。

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虫の進化の謎について

現在、地球上に生息している生き物は、生息地に適応して生き延びるために次第に姿かたちや機能を変化させ続けてきました。これがいわゆる進化の歴史です。人間も猿のような姿から次第に進化を続けていき、現在の姿になったのです。この進化の過程は化石などで辿ることが可能です。しかし例外の生物が存在します。『虫』です。虫については進化の過程が判明するような化石が発見されていません。他の生物が持たないような様々な機能を持っているにも関わらず、進化の途中が全く解っていません。つまり、地球上に出現してきた時点ですでに現在の姿かたちとなっているのです。他の生物に当てはまる進化の過程の枠から完全に外れた存在なのです。この謎は今もって解明されていません。これは生物の歴史上最大の謎となっているのです。

日本における虫の歴史

日本における虫の歴史は古いのですが、はっきりと歴史上に現れるのは飛鳥時代(7世紀)となります。聖徳太子が建立した法隆寺に『玉虫厨子』という仏教関連の工芸品(国宝となっています)があるのですが、これは装飾に玉虫の羽が使用されているのです。つまり、7世紀の人々は玉虫の羽の美しさを愛でていたということになります。また、秋には鈴虫の鳴き声に楽しむなど日本人は古くから虫と関わってきているのです。もちろん姿や鳴き声を楽しむだけではありません。地域によっては貴重なタンパク源として重宝されてきました。有名なものとしてはイナゴやハチの子などがあり、現在も伝えられています。このように日本人は古くから虫と関わってきた歴史を有しているのです。

完全変態昆虫と不変態昆虫の違いと進化の謎

虫は完全変態昆虫と不変態昆虫に大きく分かれます。完全変態昆虫とは、幼虫が成虫になる際に蛹と呼ばれる形態を経て、蛹から脱皮して成虫になる虫のことであり、チョウやハエ、アリや昆虫などがこれにあたります。一方、不変態昆虫は完全変態昆虫以外の昆虫であり、幼虫が直接成虫になります。この完全変態昆虫における蛹のシステムはいまだに解明されていません。なぜ蛹の形態を経るようになったのかという進化の過程も謎となっていますが、一説では、大昔に寒冷期を乗り切るために蛹の段階を経るようになったとも言われています。ともかく、完全変態昆虫は幼虫と成虫の姿かたち、機能が大きくことなり、食物も変わります。

虫は宇宙生物であったという説も

このように、進化の過程が全く解明されていない虫。その姿かたちや機能は他の生物と比較しても大きな違いがあります。地球の歴史上、いきなり出現してきた謎からも、実は宇宙生物であったという『昆虫宇宙起源説』も存在しているのです。これは大昔、何らかの原因によって別の天体に生息している生物の卵が持ち込まれ、そこから生まれた昆虫が地球上で生息地を広げていったという説です。たしかに、この説であれば地球の歴史にいきなり虫が登場した理由が成り立ちます。また、他の地球上の生物と大きくことなる生態や姿かたちといった謎も解明することが出来るのです。もちろん、この説はあくまでも仮説でありますが、このような仮説が登場するほど虫の進化の過程は謎に包まれているのです。

人間にとって必要な存在

このように、虫は地球上にいきなり今の姿の状態で出現してきており、進化の歴史が全く解明されていません。完全変態の謎も解明されていない状況においては、体の機能や姿かたちからも宇宙からやってきた生命体という説も納得できるものがあります。しかし、人間は歴史上虫と関わり続けてきたのです。イナゴが食物を食い荒らす被害によって発生する飢饉など人間に対して不利益なこともありますが、養蚕など産業の発展に必要不可欠な虫も存在します。また、現在も貴重なタンパク源としての役割も果たしているのです。このように虫が存在していたからこそ、人間がここまで進化出来たと言っても過言ではありません。人間にとても必要な存在なのです。

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